Norton Internet Security 2012 の評価

性能面に死角なし
マルウェア対策、個人情報保護、保護者機能など、あらゆる機能の性能が良く、非常に完成度の高いセキュリティソフトです。
動作も比較的軽く、ノーストレススキャンと言って、アイドル時に定義ファイルのアップデートやスキャンをするため、作業の邪魔にもなりにくいです。
技術面では、2010年版でQuorumという技術を搭載し、ノートン利用者からのフィードバックをもらい安全性を評価することで、マルウェアかどうか判別のつきにくいグレーなプログラムでも検出できるようになっています。
2012年版の主な新機能は、プログラムの安全性の他に”動作の安定性”も評価対象になったこと、IDセーフ情報をクラウド上で管理可能になったこと、複数のノートンをリモート管理できる「ノートン マネジメント」機能が追加されたこと、セーフウェブでベリサイン オーセンティック サイトを表示するようになったことです。詳細は、下記にレビューします。
価格はやや高めですが、マルウェア感染に細心の注意を払う人には良い製品です。
特徴1 - Quorum技術で高い新種のウイルス検出率
Norton 2012の評価すべき点に、レピュテーション技術を使ったQuorumがあります。
Quorumとは、1つ1つのプログラムの安全度を評価(レピュテーション)する仕組みです。評価の元となる情報はノートン利用者から収集されます。
信頼できるプログラムは、多くのユーザが使っていて、ファイルの情報元が明らかなため、評価が高くなり安全とみなされます。評価は独自のアルゴリズムで決定されます。開発者の話では評価方法の詳細については極秘だそうですが、Google ページランクのような仕組みを使っているそうです。
一方、不正なプログラムは、誰も使ったことがなくファイルの情報元が不明の場合が多いため、評価が低くなりマルウェアとみなされる確率が高くなります。
以上のような仕組みで、ビヘイビア(振る舞い)検知でも発見できないような新種のウイルスの検出率を大幅にアップさせています。今まで、マルウェアともそうでないとも言えなかったようなグレーなプログラムも、Quorumによって判別できる確率が高くなっています。
さらに、このQuorumを利用した機能として「ノートン インサイト」、「ノートン ファイルインサイト」、「ノートン ダウンロードインサイト」、「ノートン システムインサイト」があります。この中でいくつかを次に紹介します。
ファイルスキャン時間を大幅に短縮!「ノートン インサイト」
Norton 2012 は、ノートンが信頼したファイルを2度目以降はスキャンしないため、スキャン時間を大幅に短縮することができます。この機能を「ノートン インサイト」と呼んでいます。
Norton 2012 は、各アプリケーションに対して、下の図のように信頼度レベルをつけています。下図の中で「信頼」となっているプログラムはスキャンが省略されます。

ファイルの評価を確認できる!「ノートン ファイルインサイト」
メールに添付されていたファイルや、ダウンロードしたファイルが「少し怪しいなぁ~」と思ったら、そのファイルの信頼度を確認することができます。この機能を「ノートン ファイルインサイト」と呼んでいます。
確認方法は簡単で、ファイルを右クリックして、「Norton ファイルインサイト」をクリックするだけです。 表示された画面で、どのくらいのユーザーが、このファイル(プログラム)を使っているかや、Nortonによって信頼されている等を確認することができます。
2012年版からは、「安定性」も評価するようになりました。クラッシュしやすいプログラムを事前に確認することが可能です。

ダウンロードしたファイルも自動で評価!「ダウンロードインサイト」
ダウンロードしたプログラムは、自動で評価結果が表示されます。この機能を「ノートン ダウンロードインサイト」と呼んでいます。評価の結果は画面の右下にポップアップで表示されます。さらに表示された画面の「詳細を表示」をクリックすると、ファイルインサイトが起動し、詳細な評価内容を確認することもできます。

特徴2 - 専用ソフト並みの実力を持つフィルタリング機能

Norton 2012では保護者機能(有害なWebサイトをフィルタリングして見られなくする機能)に、Norton online Familyが採用されています。 Norton online Familyは、2010年7月頃に無料で提供が開始され、Norton Internet Security 利用者以外も使用することが可能です。
開発者の話によると、国内で使われるNorton online Familyのエンジンは、別メーカーのOEMとのことです。
実際に、フィルタリング性能を試してみましたが、相当性能は良いです。他社のセキュリティソフトの保護者機能は、日本語のWebサイトは有害であっても閲覧できてしまう割合が高いのですが、Norton Online Familyはかなりの確率で日本語の子供に有害なWebサイトをブロックできます。
ブロックするだけでなく、子供から親へ閲覧許可して欲しいページを連絡することも可能です。
また、子供が閲覧したWebサイトのURL、検索に使われた語句、ブロックされたURLなどを詳細に確認することができます。
子供が大きくなってから、このようなソフトを導入すると反発される恐れがありますが、小さいときから「危険なサイトからあなたを守っている」と説明すれば導入しやすいと思います。

尚、Norton Internet Security をインストールしただけでは、Norton Online Familyを使うことはできません。「Norton online Family(シマンテック公式ページ)」のページから、NORTON SAFETY MINDERというプログラムをダウンロード&インストールしてください。
特徴3 - 動作も軽い
Nortonは、4,5年前は動作が重かったですが、最近のは軽いほうです。フルスキャンは、(2回目以降は)信頼済みファイルをスキップしますし、「ノーストレススキャン」といって、コンピューターがアイドル状態の場合のみ、定義ファイルの更新やスキャンを行うため、ユーザーの作業に影響を与えません。

特徴4 - 世界シェアNo.1
Nortonは、世界シェアNo.1のセキュリティソフトです。世界シェアNo.1という実績は、販売のうまさもありますが、製品が素晴らしいということでもあります。
「重い」だとか「不具合が多い」とか口コミでは悪い評判もありますが、これは、使っている人が圧倒的に多いため、そのような口コミが上がりやすいというだけです。他社と比べてそれほど不具合が多いとは思いません。
強化機能 - ネット決済が安全にできるIDセーフ
ネット決済をするときに、よくクレジットカード番号を入力すると思います。
ここで恐ろしいのが、スパイウェアに感染し、キーロガー(入力した文字を盗み見るソフト)を不正にインストールされていたときです。安易にクレジットカード番号をキーボードから入力すると、盗み見られてしまいます。
でもノートンは、万が一、キーロガーが不正にインストールされても大丈夫です。 キーボードから毎回クレジットカード番号を入力しなくても良い「IDセーフ」という機能があるのです。具体的には、ブラウザのツールバーから登録したカードを選択するだけです。クレジットカード番号だけでなく、ログインIDやパスワードも登録できます。ブラウザを起動したときに、IDセーフを使うために1回だけパスワードを入力する必要がありますが、それ以降は、マウスでクリックするだけでクレジットカード番号やログインID等を入力することができます。
※ただし、ドロップダウンボックスや、テキストボックスによっては、一部の情報しか自動入力されない場合もあります。

また、2012年版からは、クラウド上にID情報を格納できるようになりました。下記の設定画面で、「データをオンラインに移動」を選ぶだけです。ただし、ID情報をクラウド上に保存するのは、個人的にやや抵抗があります。

強化機能 - Webサイトの安全評価
Nortonは、GoogleやYahooで検索したとき、Webページの横に安全性を示したマークを表示することができます。以前からこの機能はありましたが、2012年版から、ベリサインによって本物であると認められているサイト(ベリサイン オーセンティック サイト)には、下記のような「Norton SECURED」というシールが表示されるようになりました。
尚、ベリサインのシールの詳細については、こちらをご覧下さい。

新機能 - ノートン マネジメントで集中管理
2012年版から、NortonがインストールされたPCを集中管理できる「ノートン マネジメント」が実装されました。セキュリティリスクや、製品の更新をリモート上から確認・実行可能です。Webベースの画面で出来ており、遠隔地のPCも管理することができます。
子供や妻のパソコンのセキュリティ状態を確認するのに便利だと思いました。LAN内に1台でもウイルス感染したPCがあると、他のPCも感染しやすくなるので、自宅に複数台のPCがある方は良いと思います。

ノートンレスキューツール
Nortonは、ウイルスは検出されないけど挙動がおかしいときや、ウイルスに感染してPCが起動しなくなったときのためにノートンレスキューツールというのが用意されています。
ノートン パワー イレイサー
ノートン ブータブル リカバリ ツール
詳細は、http://security.symantec.com/nbrt/overview.aspx?lcid=1041 をご覧ください。
ここはイマイチ - Norton 2012
次は、Norton 2012 のイマイチな点です。
まず、用語が少し難しい点です。パソコン初心者には難しいかもしれません。例えばNortonの管理画面を開くと、「インサイト保護」や「SONAR保護」、「ダウンロードインテリジェンス」等、初心者には何を言っているのか分からない用語があると思います。しかも、ヘルプを見ても分かりづらいです。
Nortonには、振る舞い検知をする「SONAR」という機能があります。この機能は利用者の少ないプログラムをマルウェアとみなして削除する場合があります。そのため、独自に開発したプログラムや利用者の少ないソフトウェアを、マルウェアと勘違いして削除してしまう場合もあります。私も某ソフトの体験をインストールしたら実行ファイルが削除されたことがありました。ソフトウェア開発者は、除外の設定などをする必要が出てくる場合もあります。
価格もやや高めです。ただしキャンペーンをやっている場合もあります。
こんなあなたへ - 高価でも安心・安全重視の方
Norton 2012 は、高価ではありますが、機能が多く、そしてすべての機能が優れています。マルウェア感染に細心の注意を払う人には良い製品であると思います。
他のセキュリティソフトとの比較表はこちら
他社のセキュリティソフトとの比較表はこちらをご覧ください。
まとめ
Norton Internet Security 2012 の良さを、まとめます。
Norton Internet Security 2012 は、こんなあなたに向いています。
尚、ノートンの購入は、安いダウンロード版がおすすめです。 下記リンクをご参照ください。




