HP Photosmart Premium C310c のレビュー

iPhone、Linux、アンドロイド等から印刷可能
メールさえ送れればどんな端末からでも印刷できる複合機プリンター「HP Photosmart Premium C310c 」のレビューです。
iPhone、iPad、Linux OS、アンドロイド端末、携帯電話など様々な端末がある中、現代のニーズにマッチしたプリンタだと思います。
A4とはがきの両方を入れられる全面2段カセットになっており、これはEPSONやCANONの売れ筋複合機よりも使いやすいです。
ここがすごい! - 端末を選ばず印刷可能
HP Photosmart Premium C310cの最大の特徴は、メールさえ送れれば、iPhone、iPad、Linux OS、アンドロイド端末、携帯電話など、どんな端末からでも印刷できる点です。尚、このメールで送って印刷する機能を、「メールdeプリント」と呼んでいます。
メールdeプリントの仕組み
まず、仕組みを説明します。各プリンタに一意のメールアドレスが割り当てられています。このメールアドレスに対して、メールを送信すると、インターネット上のHPサーバに送られます。HPのサーバは送られてきたファイルをレタリングし、プリンタに対してジョブを送信します(下図参照)。添付できるファイルはTXTファイルだけではなく、PDF、Word、Excel、PowerPoint、JPEG、BMP、PNG、GIFなどにも対応しています。

メールdeプリントの操作方法
次に、操作方法を説明します。まずプリントしたいものをメール本文に記入または、メールに添付します。あとはプリンタに割り当てられたメールアドレスへメールを送信するだけです。

本文に書かれた内容や文書ファイルはA4用紙で印刷され、画像はL判で印刷されます。B5や2L判など他の用紙には今のところ対応していません。
尚、メールを送信してから印刷が開始されるまでは、実測で約10秒~40秒かかります。何度か試しましたが、LAN、ネット回線、ファイルサイズなどによって大きく変わるようです。
メールdeプリントは、2段給紙トレイがおすすめ

この「メールdeプリント」は、C310c以外の一部のプリンタにも搭載されています。ただし、この機能を主に使用するなら、C310cのような2段給紙トレイが便利です。なぜなら、先ほど言ったように文書はA4で、画像はL判で印刷されるため、両方の用紙をセットできるプリンタのほうが良いからです。1段給紙の場合は、用紙を入れ替えなくてはなりません。
ちなみに・・・
迷惑メールが届いたら、印刷されてしまうのでは・・・と思いますが、HPのサーバ上で迷惑メールのフィルタリングをしているそうです。また、プリンタに送信できるメールアドレスを登録することもできます。HPは世界シェアNo.1のプリンタメーカーですから、台数が多いため誤送信される場合や、悪意のある人がメールを送ってくる可能性もあります。プリンタに送信できるメールアドレスの登録は是非したほうが良いと思います。
また、メールで送信して印刷出来るという特徴から、外出先からも印刷することもできます。カタログを見ると、「外出先からでも印刷できる」ということが強調して書かれています。ただ、個人的には外出先から自宅のプリンタで印刷したいと思うことがあまりなく、それよりも、いろんな端末から印刷できるという部分に魅力を感じます。
ここがすごい! - iPhoneのようなタッチ操作
C310cの操作パネルは、iPhoneのようなタッチ式の液晶パネルになっています。指でメニューをスクロールすることができます。EPSONやCANONにも液晶画面はありますが、直接触れて操作することはできません。iPhoneユーザーならHPのプリンタのほうがなじみやすいかもしれません。

ここがすごい! - プリンタ上でWebコンテンツを表示、そして印刷
C310cには、「アプリdeプリント」という機能もあります。これはWebコンテンツを、パソコンを使わなくても印刷できる機能です。例えば、「ぐるなび」からお店を検索し、クーポンや地図を印刷するといったことができます。対応しているコンテンツには次のようなものがあります。

ただし、使ってみた感想として、画面展開がやや遅いです。プリンタに搭載しているメモリが少ないためどうしても、画面の表示に時間がかかります。
ここがすごい! - 黒色顔料インクで文字はクッキリ
C301cは黒色顔料インクが1本搭載されているので、下の図のとおり文字をクッキリ印刷できます。※印刷したものをスキャナで読み込ませているため多少見た目は異なります。
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ここがすごい! - 両面印刷も可能

C310cは両面印刷も可能です。背面の出っ張った部分で紙を反対にしています。
余談ですが、2段トレイ+黒色顔料インク+両面印刷可能なプリンタは意外と珍しいです。
写真印刷の綺麗さは普通
C301cのインクは、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4本の染料インクと、1本の黒色顔料インクで構成されています。一般的な色構成です。実際に印刷してみると、やや色の再現性が低いですが、それほど写真の綺麗さにこだわりがなければ、十分な綺麗さです。

印刷スピードは普通
L判の写真と、A4の文書の印刷スピードを計測してみた結果が次の通りです。
| 用紙サイズ | 1枚あたりの印刷スピード |
|---|---|
| L判(写真印刷) | 24秒 |
| A4用紙(文書印刷) | 9秒 |
印刷スピードは、他のプリンタと比較して普通でしょう。カタログ値ではL判で12秒とありましたが、私の環境の実測では、平均24秒でした(印刷品質は普通にしました)。
尚、スタートボタンを押した後、1枚目が印刷されるまでは少し時間がかかります。上の表は2枚目以降の印刷スピードです。 スタートボタンを押してから1枚目の印刷が始まるまでの印刷スピードは、20~40秒程度かかることが多いです。
スキャンのチェック
スキャンは、赤色がやや暗くなる傾向です。その他の色は良好です。

給紙はやりやすいが、排紙はA4が落ちやすい
給紙は2段トレイになっており、いちいちトレイを外さなくても用紙をセットできるのでやりやすいです。ただし、排紙はA4用紙が下に落っこちやすいのが残念です。L判や2L判なら落ちません。

写真の焼き増しは1枚ずつ
写真をスキャナ台へ置きスキャンして印刷する、いわゆる「焼き増し」機能は一応あります。ただし、他社では3~4枚のL判を一度にのせて焼き増しできますが、C310cは、1枚しかスキャナ台へ置くことができません。
基本スペック
HP Photosmart Premium C310cの基本スペックを掲載します。カタログ値で見ると、スキャン解像度がやや低いですが、他はまずまずの性能です。
| 機能 | HP Photosmart Premium C310c |
|---|---|
| 印刷スピード/L判 | 12秒(カタログ値) |
| インク用紙代/L判 | 19.6円 |
| 解像度 | 9,600×2,400dpi |
| 最小インク滴サイズ | 1.3pl |
| インク色数 | 4色染料+黒色顔料 |
| 両面印刷 | 可能 |
| 有線LAN/無線LAN | 無線LANのみ対応 |
| スキャンセンサータイプ | CIS |
| スキャン解像度 | 1200dpi |
| 標準価格 | 27,930円(実売価格:約15,000円) |
こんな人向け
HP Photosmart Premium C310cは、インク数が少ないことや(たぶん)補正をあまりしていないこともあり、E社やC社のコンシューマ向けミドルレンジモデルと比べると、写真の綺麗さはやや劣るかなという印象です。また、手書き合成印刷機能やレーベル印刷機能もありません。このように写真印刷はやや苦手というか、はじめから写真印刷を主にする人をターゲットに入れていないように感じます。
それよりもHPは、Webページやメールの印刷をよく使用する人をターゲットにしているように感じます。確かに、私も頻繁に使うのはWebページやメールの印刷です。妻は写真をよく印刷しますが、私は写真をほとんど印刷しません。男性は特に「写真はデータで持っていれば印刷する必要はない」と考える人が多いのではないかと思います。その点、C310cは、メールdeプリントや黒色顔料インク搭載、両面印刷、Smart Web Printing(Webページの切り抜き印刷機能)といった、Webページやメールが印刷しやすい機能を多く持っています。
そのため、C310cは、写真印刷をあまりせず、Webページやメールの印刷をよくする人におすすめだと思います。
まとめ
HP Photosmart Premium C310cは、メールdeプリントいった他社にはない機能により、iPhone、iPad、Linux OS、アンドロイド端末、携帯電話など様々な端末から印刷することが可能です。写真印刷の綺麗や、写真印刷機能の多さは並ですが、先のメールdeプリントや、黒色顔料インク搭載、両面印刷、Smart Web Printingといった文書印刷に強い機能をたくさん持っています。
最後に、HP Photosmart Premium C310c のメリットをまとめます。
HP Photosmart Premium C310cはこんなあなたにおすすめです。
下記の直販店で購入可能です。


