Panasonic レッツノート SX1 の実機レビュー

薄くなったレッツノート
レッツノート SX1は、頑丈、ロングバッテリーを実現し、光学ドライブも搭載していながら、非常に軽量な12.1型モバイルパソコンです。
ビジネスマンが携帯するモバイルパソコンに、レッツノートが選ばれることが非常に多く、レッツノートを所持しているだけで、デキるサラリーマンに見えてしまいます(個人的感想)。
2012年1月に新型レッツノート SX1が発表され、従来の欠点だった分厚い本体が、他のモバイルパソコン並みに薄くなりました。
その他の主な改良点としては、解像度が1600x900になったこと、キーがリーフ構造になったこと、バッテリとACアダプターが2種類用意されたことが挙げられます。
非常に高品質なモバイルパソコンではありますが、あえて個人的に不満な点を挙げるとすれば、液晶のギラつきです。詳細は後述します。
店頭モデル→ビックカメラなど
マイレッツ倶楽部モデル→パナソニック直販サイト
目次
| 1 レッツノート SX1 の基本スペック | 2 特徴1 - 約1.1kgからの軽さ |
| 3 特徴2 - 長いバッテリー駆動時間 | 4 特徴3 - 薄くなったボディ |
| 5 特徴4 - 優れた堅牢性 | 6 特徴5 - SSD搭載で高速起動 |
| 7 液晶ディスプレイのチェック | 8 キーボードとタッチパッドのチェック |
| 9 総合ベンチマーク | 10 動画のエンコード時間のチェック |
| 11 カードリーダー/ライターのチェック | 12 静音性のチェック |
| 13 パーツの温度のチェック | 14 表面温度のチェック |
| 15 消費電力のチェック | 16 外観のチェック |
| 17 仕様一覧(店頭モデル) | 18 仕様一覧(マイレッツ倶楽部モデル) |
| 19 まとめ | |
| 付録 | |
| レッツノート SX1のSSD換装方法 |
レッツノート SX1 の基本スペック
本機は店頭モデルの「型番:CF-SX1GETDR」です。この型番のスペックを下記に掲載します。
この型番以外のスペックは、仕様(店頭モデル)および仕様(マイレッツ倶楽部モデル)をご覧ください。
CPU Core i5-2540M vProです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。 |
液晶ディスプレイ 12.1型ワイド(1600x900)の非光沢液晶ディスプレイです。 |
メモリ 4GBのメモリを搭載しています。 |
ハードディスク 本機は非搭載です。 |
SSD 128GBのSSDを搭載しています。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブです。 |
バッテリー駆動時間 標準バッテリーパック(S)で約8.5時間、軽量バッテリーパック(L)で約17時間です。実測値は後述します。 |
特徴1 - 約1.1kgからの軽さ
SシリーズからSXシリーズへモデルチェンジし、多くの改良がありましたが、やはりレッツノートが最も優れている点は「軽量さ」にあると思います。ロングバッテリー&頑丈&光学ドライブ搭載でありながら、これほど軽量なパソコンは他に見当たりません。
実際に重量を測定した結果は次の通りです。店頭モデルのCF-SX1GETDRには、2種類のバッテリーが搭載されているため、それぞれのバッテリーを装着したときの重量を掲載しています。
軽量バッテリーパック(S)を装着したときは1100g、標準バッテリーパック(L)を装着したときでも1300gという軽さでした。

本体の重量の実測結果
店頭モデルのCF-SX1GETDRは、標準ACアダプターの他に、ミニACアダプターも同梱されています(標準ACアダプターのみ付属しているモデルもあります)。ミニACアダプターは、電源オフ時、スリープ時、休止時のみ充電可能です。作業をしながらの充電はできません。
それぞれの重量の実測値は次の通りです。
標準ACアダプターは他のモバイルパソコンのACアダプターと同等程度の重量だと思いますが、ミニACアダプターは他のモバイルパソコンのACアダプターと比べて非常に軽いです。

ACアダプターの重量の実測結果
特徴2 - 長いバッテリー駆動時間
レッツノート SX1は長いバッテリー駆動時間も魅力です。
CF-SX1GETDRには2種類のバッテリーが付属されています。それぞれのバッテリーの駆動時間を計測した結果が次の図の通りです。なお、バッテリー駆動中は、PCに保存したDVD相当画質の動画を再生させました。
軽量バッテリーパック(S)の場合は、モバイルパソコンとして標準的な駆動時間ですが、標準バッテリーパック(L)の場合は、非常に長い駆動時間です。丸1日、出張で使用してもバッテリーが持ちそうです。

バッテリ駆動時間
なお、この2つのバッテリーパックは形状が異なります。大容量の標準バッテリーパック(L)はやや後方に出っ張ります。

バッテリーの出っ張り
特徴3 - 薄くなったボディ


ゴム足を含めた高さの実測は約32mm
元々、レッツノートは、頑丈・軽量・長時間バッテリとモバイルに必要な要件を満たしていましたが、唯一、40mm以上もある厚さ(高さ)がデメリットでした。20mm程度の厚さのウルトラブックが発売された最近では、特にレッツノートの厚さは目立っていました。
しかし、レッツノート SX1では厚さがかなり改善しました。ウルトラブックほどの薄さではないですが、ゴム足を含めた高さの実測値は約32mmにまで薄くなり、他のモバイルパソコンと同等になったと思います。
特徴4 - 優れた堅牢性

非常に堅牢性の高いPCです。
ただし、今回に限っては踏んだら壊れました。
ヒンジ部分に集中的に体重がかかってしまった
ためだと思います。
本体は薄くなりましたが、堅牢さは健在です。従来よりもボンネット部分が低くなりましたが、その代わり、リブの角度をアーチ型にすることによって、強度を保っています。76cm落下試験や、100kgf加圧振動試験などにもクリアしている機種です。
個人的には、HDDの耐衝撃性が他のモバイルノートよりも優れていると感じます。他のモバイルノートは薄いゴムのカバーを付けているだけの場合が多いですが、レッツノートは、大きめの衝撃緩衝材(ダンパー)で包んでいるので、安心です。
レッツノート SX1の堅牢さの秘密の詳細ついては、下記ページをご覧ください。
頑丈設計 レッツノート S/N(パナソニック社ホームページ)
ただし、今回、踏んだら液晶が右の図のようになってしまいました。
・・・・・・きっと、たまたまです。私の体重(約80kg)が重すぎたのと、ヒンジ部分に集中的に体重がかかってしまったのだと思います。全面加圧ではなく、一点加圧的に、ヒンジに負荷がかかってしまい、メーカー様の想定範囲外の加重が加わってしまったのだと思います。基本的には、他のパソコンよりも頑丈な設計ですので、ご安心下さい。
特徴5 - SSD搭載で高速起動
CF-SX1GETDRは、SSDを内蔵し、PCの起動や停止などが非常に高速です。
各種起動・停止を実測した結果は次の通りです。
なお、購入時直後のテスト結果です。ソフトをインストールしたりすると、起動時間は変化するのでご了承下さい。
| テスト内容 | 時間 | |
|---|---|---|
| 通常停止/起動 | PC停止時間 | 約9.5秒 |
| PC起動時間 | 約20秒 | |
| スリープ移行/復帰 | スリープへの移行時間 | 約4秒 |
| スリープからの復帰時間 | 約1.5秒 | |
SSDのベンチマーク
本製品に搭載されているSSDのCrystal DiskMarkのベンチマーク結果を掲載します。参考までに、一般的なHDDのベンチマーク結果も掲載します。SSDにしてはそれほど速い速度でもありませんが、HDDと比べると非常に速い速度です。
なお、搭載されていたSSDは東芝製のTHNSNC128GNSJでした。

レッツノート SX1のSSDと、一般的なノートPCのHDDのベンチマーク比較
液晶ディスプレイのチェック
レッツノート SX1の液晶ディスプレイのチェックです。
HD+(1600x900)の解像度を搭載している点が特徴です。ただし、ギラつきが強いです。長時間使う場合、眼が疲れるかもしれません。
なお、搭載されていたパネルを調べると、BM111_HDP_60と表示されましたが、どこのメーカーかは不明です。

正面からの画像
詳細を見ていきます。
視野角は良くないです。ただし、他のノートPCも、この程度の視野角です。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が大きく低めに調整されています。特に明部での下がり具合が大きいです。そのため、実際の画面は青味が強く、真っ白な部分でもやや青白く見えます。
※同じパネルでも調整具合はやや異なります。また異なるパネルが搭載される可能性もあります
色域はやや狭いです。ただし、他のモバイルパソコンもこの程度の色域です。


画素はピントが合わずうまく見えませんでした。ノングレア処理を施している表面を見ると、かなり凹凸が激しいです。その影響か、実際の画面を見ると、ギラつきを感じます。

表示文字の大きさについて
レッツノート SX1は、12.1型という大きさに、1600x900の高い解像度を採用した液晶です。解像度が高いため作業領域を広く使えますが、その代わり文字などは小さく見えます。
下の画像は、店頭でよく見かける15.6型(1366x768)の画面と、レッツノート SX1の画面を並べて撮影したものです。画面上にYahooのページが表示されていますが、レッツノート SX1は文字がかなり小さくなっていると思います。

同じ解像度の13.1型のVAIO Zよりも、文字はやや小さくなります。

また、15.6型フルHD(1920x1080)液晶よりも文字はやや小さくなります。

この文字の大きさが全く気にならないか、小さくて見にくく感じるかは人それぞれです。店頭で一度確認したほうが良いと思います。ちなみに、私はこの文字の大きさでもそれほど気になりませんでした。錯覚かもしれませんが、画面サイズが小さいと、文字が小さくても気になりにくい気がしました。
ただし、文字が小さめな上に、画面にギラつきも感じることもあり、長時間の連続使用は眼が疲れそうだと感じました(個人的な意見です)。
キーボードとタッチパッドのチェック
キーボードのチェックです。
キーピッチは、19mm(横)×16mm(縦)と、縦のピッチが狭いです。レッツノートは頑丈さを優先するため光学ドライブを側面ではなく、右のパームレスト部分に配置しています。側面だとボディをカットする必要があり強度が弱くなるためです。そのため、パームレスト部分を広くとる必要があり、キーボードが上へ押し上げられ、縦のキーピッチが狭くなっています。
キーストロークは実測で約2mmとこちらは十分です。キートップはフラットですが、滑りにくいです。
キーの左上と右下の角に大きく丸みをつけた左右非対称の「リーフ構造」になっており、誤入力率を低減しています。個人的意見ですが、左手で押すキーと右手で押すキーのリーフの形状が、なぜ一緒なのかやや疑問です。右手で打つキーのリーフの形状は左右反対にしたほうが良いのになと感じます(コストはかかりますが)。
ファンクションキーは他のキーよりもかなり小さめになっています。また「半角/全角」が端にないため、日本語入力へ切替えるときにブラインドタッチしにくいです。
総合的に見て、普通に打てるキーボードではありますが、縦のキーピッチが狭いことやファンクションキーが小さいことから、手の大きい男性はやや窮屈さを感じるかもしれないと思いました。

キーボード全体図

キーの拡大図
タッチパッドについて、指の動かしやすさは良好です。タッチパッドが小さめで円形になっているため、キーボードを打っているときに、マウスポインタに誤って触れることはあまりありません。クリックボタンはやや小さめですが、軽くて音も小さく押しやすいです。
また、タッチパッドの周りをクルクルなぞると、画面がスクロールする点もレッツノートだけの特徴です。

円形タッチパッド
総合ベンチマーク
Core i5-2540M vPro、SSDを搭載したレッツノート SX1のベンチマークの結果です。
CPUもSSDも、非常に性能の高いパーツを使っているわけではないので、ベンチマークスコアもそれほど高くはありません。普通のスコアだと思います。
Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)

1280x720で実行
PCMARK7 v1.0.4

動画のエンコード時間のチェック

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
モバイルノートでエンコードする方はあまりいないと思いますが、参考までに掲載します。
x264でエンコードしたときは35分22秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは14分55秒でした。
※クイック・シンク・ビデオとは、CPU内蔵のグラフィックスのエンコードエンジンで、動画変換を高速に行う機能
| エンコード方法 | エンコード時間 |
|---|---|
| x264でエンコード | 35分22秒 |
| クイック・シンク・ビデオでエンコード | 14分55秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
カードリーダー/ライターのチェック

SDカード挿入後の外観
内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。
スロットは本体の右側面にあります。挿入時、カードの出っ張りはありません。抜くときは、奥へ押すと出てきます。抜き差しはしやすいです。
対応しているカードは次の通りです。
| 対応カード | SD(SDHC、SDXC) |
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。今回、読取り最大95MB/秒のSDカードを使用しましたが、理論値に近い速度が出ており、非常に高速なカードリーダーだと思います。




