LUV MACHINES Slimのレビュー

SandyBridge搭載で5万円~
第2世代インテルCPU「Sandy Bridge」を搭載しながら、送料込みで5万円台から購入可能なLUV MACHINES Slimのレビューです。
横幅が狭いスリムタイプのケースを採用しているため、設置スペースが狭い人に最適です。ただし、PCIカードはロープロファイルになるため、後々カードを拡張予定の人は注意しましょう。
ここでは、第2世代インテルCPUのベンチマーク結果や、動画のエンコード時間などをチェックします。さらに、スリムケースは放熱性の悪いものが多いので、高負荷時のCPU温度なども確認しています。ご覧ください。
目次
| 1 LUV MACHINES Slim の基本スペック | 2 ここがすごい - 第2世代インテルCPU搭載 |
| 3 ここがすごい - スリムケース | 4 ここがすごい - 高いコストパフォーマンス |
| 5 総合ベンチマーク | 6 動画のエンコード時間のチェック |
| 7 ゲームのベンチマーク | 8 静音性のチェック |
| 9 パーツの温度のチェック | 10 消費電力のチェック |
| 11 外観をチェック | 12 ケースの内部のチェック |
| 13 エアフローのチェック | 14 パーツの選び方 |
| 15 まとめ |
LUV MACHINES Slim の基本スペック
LUV MACHINES Slim の基本スペックをチェックします。※2011年3月23日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。
LUV MACHINES Slim は、チップセットH67の下位版であるH61を採用しています。H61は、SATA 6Gbpsが非対応(3Gbpsまで)、メモリはデュアルチャネル、RAID非対応などの制限がありますが、高い性能を求めていない人には特に問題ないと思います。
その他、各パーツの詳細は次の通りです。
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CPU |
ハードディスク |
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メモリ |
マザーボード |
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電源 |
光学ドライブ |
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拡張性 |
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ここがすごい - 第2世代インテルCPU搭載
LUV MACHINES Slimにおいて選択可能な第2世代インテルCPUは、Core i7-2600、Core i5-2500、Core i5-2400です(2010年3月22日現在)。
これらのCPUと旧CPUとを、PassMark CPU のベンチマークを比較すると、大きく性能アップしています。旧CPUの中で人気の高かったCore i7-870のベンチマークと比較すると、Core i5-2400(新CPU)ですら、Core i7-870とほぼ同等のスコアです。Core i7-2600にいたってはCore i7-870の約1.5倍ものスコアです。
| CPU | Core i7-2600 (新CPU) |
Core i5-2500 (新CPU) |
Core i5-2400 (新CPU) |
Core i7-870 (旧CPU) |
|---|---|---|---|---|
| PassMark CPU ベンチ | 8,909 | 6,487 | 6,002 | 6,074 |
ここがすごい - スリムケース
LUV MACHINES Slimは、名称の通りスリムケースを採用しており、床設置面積が小さくなっています。一般的なデスクトップPCを設置するスペースがない人におすすめです。
下の図は、ミドルケースのLUV MACHINESとのサイズの比較です。LUV MACHINESのケースも一般的なデスクトップより小さいのですが、LUV MACHINES Slimはそれより更に小さいです。高さと奥行きはほぼ一緒なのですが、横幅が1/2程度になっています。
ただし、スリムケースは、PCIカードがロープロファイルの規格になります。グラフィックカードや地デジチューナーカードなど拡張できない製品が出てきます。カードを拡張予定の人は、上位機種のLUV MACHINESか、さらに上位のMDV ADVANCEが良いと思います。

LUV MACHINES SlimとLUV MACHINESのサイズの比較
高さと奥行きはほぼ一緒。横幅はLUV MACHINES Slimのほうが狭い
ここがすごい - 高いコストパフォーマンス
マウスコンピューターの強みとして、コストパフォーマンス(価格に対する性能)の高さがあります。LUV MACHINES Slimもコストパフォーマンスは高く、最小構成であれば約5万円で購入可能です(下表参照)。
第2世代インテルCPU搭載のPCを安く購入したい人に良いPCだと思います。
| 構成 | 例1 | 例2 | 例3 |
|---|---|---|---|
| CPU | Core i5-2400 | Core i5-2500 | Core i7-2600 |
| グラフィクス | CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 2000) | GeForce GT 430 | |
| 価格 | 49,980円 | 59,850円 | 69,930円 |
総合ベンチマーク
ベンチマーク結果を掲載します。
Windows エクスペリエンス インデックス
Windows エクスペリエンス インデックスは次の通りです。第2世代インテルCPUの中ではミドルクラスのCore i5-2400でも、プロセッサのスコアは7.4もあります。ただし、それ以外のスコアは普通です。

CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ
次は、CrystallMark 2004R3のベンチマークの結果と、PassMark Performance Testのベンチマーク結果です。両方ともCPUのスコアが高いです。他のスコアは普通です。

動画のエンコード時間のチェック

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
Core i5-2400搭載のLUV MACHINES Slimについて、動画のエンコード時間をチェックしました。
Core i5-2400は、CPU内蔵のグラフィックスでエンコード等の処理をするクイック・シンク・ビデオに対応しているので、こちらを用いたときのエンコード時間も計測しました。
エンコードに用いたソフトは、定番のペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。x264でエンコードしたときと、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときの2種類を計測しました。
テストの結果は、新CPUだけあって速かったです。x264でエンコードしたときは20分29秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは10分38秒でした。
ただし、Core i7-2600を搭載したLUV MACHINESのエンコード時間よりは遅いです(下表)。
| エンコード方法 | エンコード時間 | |
|---|---|---|
| LUV MACHINES Slim Core i5-2400、インテルHDグラフィックス2000 |
参考:LUV MACHINES Core i7-2600、 GeForce GTS450 |
|
| x264でエンコード | 20分29秒 | 14分12秒 |
| GPGPUでエンコード | 10分38秒(クイック・シンク・ビデオ) | 6分35秒(CUDA) |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
さらに、エンコード時のCPUの負荷もチェックしました。x264はCPUを使ってエンコードするため、CPU負荷はほぼ100%となります。一方、クイック・シンク・ビデオは主にCPU内蔵のグラフィックスを使うため、CPUの負荷はやや低減されます。

TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時のCPU負荷
ゲームのベンチマーク

下記に、LUV MACHINES Slim の各ゲームのベンチマーク結果を掲載します。CPU内蔵(インテルHDグラフィックス2000)は、ゲームができるようなグラフィックカードではありませんが、参考までに計測してみました。はやり、ゲームは難しいです。
| 製品名 | マウスコンピューター LUV MACHINES Slim |
||
| 基本スペック | Core i5-2400、インテルHDグラフィックス 2000 | ||
| 重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1280*720 | 未実施 |
| ファイナルファンタジー XIV | 1280*720 | 未実施 | |
| 中程度の ゲーム |
バイオハザード5(テストB) | 1280*720 | RANK C(FPS:12.6) |
| モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) | 1280*720 | 961 | |
| 軽めの ゲーム |
THE LAST REMNANT | 1280*720 | FPS:15.18 |
| デビルメイクライ4 | 1280*720 | RANK D | |
静音性をチェック
LUV MACHINES Slim の静音性をチェックしました。
テストは下記の3つの状態のときに、騒音計で騒音値を測定しました。
(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストB)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)
テストの結果は、過去に色々測定したデスクトップPCと比較して、普通の動作音だと思います。計測した騒音値は次の図の通りです。私の部屋を極力無音にしても41.1dBあり、この値を基準にするとアイドル時で+3.4dB、バイオハザード実行時で+4.8dB、エンコード時で+5.6dBです。私の測定環境下では普通の騒音値だと思います。尚、無反響室で測定したわけではないので、騒音値は正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。

LUV MACHINES Slimの騒音値。各状態において騒音計で測定
パーツの温度のチェック
CPUの温度を計測し、きちんとパーツが冷却できているかをチェックしました。あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
テストは下記の3つの状態のときに、HWMonitorのソフトで温度を測定しました。
(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストB)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)
テストの結果は、アイドル時は低い温度を示しています。バイオハザード5ベンチ実行時は普通でしたが、TMPGEncでのエンコード実行時はやや高い温度でした。スリムケースなので放熱が心配だったのですが、思ったほど高温にはなりませんでした。

LUV MACHINES Slim の内部温度。各状態においてHWMonitorで測定
消費電力のチェック
Core i5-2400搭載のLUV MACHINES Slimの消費電力をチェックしました。
尚、テストは下記の3つの状態のときに、ワットチェッカーで消費電力を測定しました。
(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストB)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)
テストの結果は、アイドル時は31Wで、消費電力は低かったです。主にグラフィックスのパワーを必要とするバイオハザード5ベンチ実行時は61W、主にCPUパワーを必要とするTMPGEnc Video Mastering Works 5でのエンコード時は104Wでした。これらも低い消費電力であったと思います。専用グラフィックカードを搭載していないことと、チップセットがH61と下位モデルであったこと、これらの影響が大きかったと思います。

LUV MACHINES Slimの消費電力。各状態においてワットチェッカーで測定
LUV MACHINESの外観をチェック
LUV MACHINES Slimの外観です。非常にシンプルなケースです。フロント面は光沢仕様ですが、それ以外の側面などはつや消しです。

フロントの右上には、USB2.0とオーディオ端子があります。尚、フロント側のUSBポートにUSB機器を接続しても、ちゃんと「安全な取り出し」マークは出ます。

光学ドライブです(下図)。取り出しボタンの感度がやや悪いです。

フロントの左下には、メモリカードリーダー/ライターがあります。

側面です(下図)。

背面です(下図)。特徴はUSB3.0のポートを2つ装備している点です。H61チップセットなので、ややUSB2.0ポートが少ないですが、普通に使う分には十分なポート数です。

ケースの内部のチェック
LUV MACHINES Slimのケース内部を紹介します。
ケースを開くにはネジを3つも外す必要があります。

ケースカバーには、埃がCPUに入り込むのを防ぐフィルターが装着されています(下図)。

ケース内部の全体図です。フロントの給気ファンにより空気を送り込むタイプです。フロント側から給気する場合、一般的に放熱効果が落ちると言われていますが、先のCPUの温度計測結果ではそれほど高い温度ではありませんでした。

ハードディスク交換はやや面倒です。通常、ハーディスクを固定しているネジを外して後ろに引けばハードディスクが取れますが、LUV MACHINES Slimは電源ボックスが邪魔をして後ろへ引くことができません。そのため、フロントパネルをはずし、ハードディスクを前から引き出す必要があります。詳細は下図をご覧ください。

ハードディスクの取り出し方
エアフローのチェック
エアフローは下図のようになっています。先ほども紹介しましたが、給気ファンによって空気を送り込んでいます。サイドからもCPUファンで給気していますが、やや排気も混じっています。

パーツの選び方
ここでは、2011/3/23現在選択できるパーツの選び方を考察します。尚、選択できるパーツが時期によって変わる点はご了承ください。
CPU
2011/3/23時点で選択できるCPUは、下記の表の3つ(Core i7-870は参考掲載)です。
最下位モデルのCore i5-2400でも、旧CPUのハイスペックモデルCore i7-870と、PassMark CPU ベンチはほぼ同じです。ほとんどの処理はCore i5-2400で十分でしょう。負荷のかかるHDビデオ編集などを考えている方はCore i7-2600のほうがいいと思います。また、CPUは換装するのが難しいパーツなので、パソコンを長く使おうと思っている場合も、Core i7-2600がいいと思います。
| 仕様 | Core i7-2600 | Core i5-2500 | Core i5-2400 | Core i7-870 (参考) |
|---|---|---|---|---|
| コア数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
| スレッド数 | 8 | 4 | 4 | 8 |
| 動作周波数 | 3.4GHz | 3.3GHz | 3.1GHz | 2.93GHz |
| Turbo Boost時周波数 | 3.8GHz | 3.7GHz | 3.4GHz | 3.6GHz |
| キャッシュ | 8MB | 6MB | 6MB | 8MB |
| 消費電力 | 95W | 95W | 95W | 95W |
| PassMark CPU ベンチ | 8,909 | 6,675 | 6,002 | 6,074 |
グラフィックカード
LUV MACHINES Slimのグラフィックカードは、2011/3/23時点でGeForce GT430、Quadro 600、または”搭載しない”(インテルHDグラフィクス2000)から選べます。
LUV MACHINES Slim は、ケースも小さく、電源も大きくないので、グラフィックカードは搭載しないほうが良いと、個人的には思います。もしゲームしようと思っているなら、G-Tuneのほうがいいですし、動画のエンコードをGPUで行いたいと持っている人は、LUV MACHINESやMDV ADVANCEのほうがいいと思います。
まとめ
以上が、マウスコンピューター LUV MACHINES Slim のレビューでした。
第2世代インテルCPU「Sandy Bridge」を約5万円から購入できるのは大変魅力です。「グラフィックカードはいらないけど、動画編集をするのでCPUだけは高性能なものを搭載しておきたい」といった方に最適だと思います。
また、床設置面積が小さいのも特徴です。「大きなデスクトップPCを置くスペースは無いけど、ノートPCや一体型PCは高価だし性能も悪いので嫌だ」という方に良いと思います。
スリムケースであるため、放熱が心配でしたが、パーツの温度を計測した結果ではそれほど高くはありませんでした。ただしグラフィックカードや地デジチューナーカードなどをたくさん搭載すると、パーツ全体の温度が上昇する可能性があるので、あまり拡張しすぎないほうがいいでしょう。拡張予定があるなら、LUV MACHINESなどの上位機種も検討してみてください。
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| マウスコンピューター LUV MACHINES Slim |










