HP ENVY14-3000 SPECTRE の実機レビュー

近未来的なデザイン
ENVY14-3000 SPECTREは、天板、液晶、パームレスト、タッチパッドにガラス素材を採用し近未来的なデザインをした14.0型ワイド液晶搭載プレミアム ウルトラブックです。
液晶は14.0型ワイドですが、ボディサイズは13型クラスとなっておりコンパクトです。
液晶は、HD+(1600x900)の解像度を採用し、量販店で見かけるパソコンのような1366x768の液晶よりも解像度が広くなっています。
ウルトラブックにしては、HDMIやmini DisplayPortも搭載しており、入出力ポートの種類も豊富です。
店頭モデルの実売価格は約130,000円、直販モデルの価格は159,810円~(2012年4月4日現在)です。
メーカーサイト:日本HP Ultrabookページ
目次
| 1 ENVY14-3000 SPECTRE の基本スペック | 2 特徴1 - 近未来的なデザイン |
| 3 特徴2 - 極薄ボディ | 4 特徴3 - ボディサイズは13型クラス |
| 5 特徴4 - HD+(1600x900)の解像度 | 6 特徴5 - SSD搭載で高速起動 |
| 7 特徴6 - ENVY専用サポート窓口 | 8 液晶ディスプレイのチェック |
| 9 キーボードとタッチパッドのチェック | 10 総合ベンチマーク |
| 11 動画のエンコード時間のチェック | 12 重量のチェック |
| 13 バッテリ駆動時間のチェック | 14 カードリーダー/ライターのチェック |
| 15 静音性のチェック | 16 パーツの温度のチェック |
| 17 表面温度のチェック | 18 消費電力のチェック |
| 19 外観のチェック | 20 まとめ |
ENVY14-3000 SPECTRE の基本スペック
今回、レビューに用いる製品は、店頭モデル(量販店モデル)のHP ENVY14-3003TUとなります。この型番のスペックを下記に掲載します。
なお、直販モデル(HP Directplusモデル)の HP ENVY14-3004TUは、CPUがCore i7-2677M、SSDが256GBとなっている点が主に違います。直販モデルの詳細はHP Directplusモデルをご覧ください。
CPU Core i5-2467Mです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。 |
液晶ディスプレイ 14.0型ワイド(1600x900)の光沢液晶ディスプレイです。 |
メモリ 4GBのメモリを搭載しています。 |
ハードディスク HDDは非搭載です。 |
SSD 128GBのSSDを搭載しています。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
バッテリ駆動時間 バッテリ駆動時間は、メーカー公表値で約9時間30分です。実測値は後述します。 |
特徴1 - 近未来的なデザイン
ENVY14-3000 SPECTREは、液晶、天板、パームレスト、タッチパッドの部分に、傷に強いガラスを採用しボディ全体が鏡のようになっています。デザイン性は抜群に良いです。
ただし、底面はマットな質感になっています。また、パームレスト、タッチパッドの部分は、明色であるため指紋やホコリは目立ちませんが、液晶や天板は指紋やホコリが目立ちます。

特徴2 - 極薄ボディ


ゴム足を含めた高さの実測は約22.5mm
ENVY14-3000 SPECTRE の薄さは、ゴム足を含めて計測したところ、約22.5mmでした。非常に薄いです。
また、薄い割には、ポート類が豊富です。USBやLANポートはもちろん、メモリカードスロット、HDMI、mini DisplayPortも搭載されています。他のウルトラブックは、これらのポートを搭載していない場合が多いです。
ただし、他のウルトラブックよりは数mmほど厚いです。
特徴3 - ボディサイズは13型クラス
本機の液晶画面は14.0型ワイドですが、ボディサイズは13型クラスのPCとほぼ一緒です。
下の左側の図は、同じ14.0型ワイド液晶を搭載したThinkPad T420とボディサイズを比較した画像です。本機のほうが一回り小さいことがわかります。
下の右側の図は、13.3型ワイド液晶を搭載したFolio13-1000との比較画像です。横幅は本機の方がわずかに長いものの、縦幅はほぼ同じです。ボディサイズはほとんど変わりません。

特徴4 - HD+(1600x900)の解像度
ENVY14-3000 SPECTREの液晶解像度は、HD+(1600x900)となっています。
量販店で売られている多くのノートパソコンの解像度は1366x768ですが、それよりも解像度が高く、デスクトップを広く使えます。エクセルなどを使うときや、テレビチューナーを接続しTV画面を右上に表示させながら作業をしたりするとき等に便利です。

1366x768の解像度と1600x900の解像度
特徴5 - SSD搭載で高速起動
ENVY14-3000 SPECTREは、内蔵SSDを搭載し、PCの起動や停止などが高速です。
実測した結果は次の表の通りです(※PC初期状態で計測した時間です)。
| テスト内容 | 時間 | |
|---|---|---|
| 通常停止/起動 | PC停止時間 | 約10秒 |
| PC起動時間 | 約25秒 | |
| スリープ移行/復帰 | スリープへの移行時間 | 約6秒 |
| スリープからの復帰時間 | 約2秒 | |
SSDのベンチマーク
本製品に搭載されているSSDのCrystal DiskMarkのベンチマーク結果を掲載します。参考までに、一般的なHDDのベンチマーク結果も掲載します。それほど高速なSSDではありませんが、HDDと比べれば十分速いです。
なお、搭載されているSSDはSAMSUNG製のMZMPA128HMFU-000という型番でした。

ENVY14-3000 SPECTREの128GBのSSDと、一般的なノートPCのHDDのベンチマーク比較
特徴6 - ENVY専用サポート窓口
HP ENVYシリーズのパソコンは、専用のサポート窓口が用意されています。窓口が一本化されているため、困ったときには、とりあえず、ここへ電話すれば良いため便利です。試しに、平日の午前中に電話してみましたが、待たされることなくすぐに繋がりました。

液晶ディスプレイのチェック
ENVY14-3000 SPECTREの液晶ディスプレイのチェックです。
感想としては、ノートパソコンにしては色域が広く、色鮮やかです。光沢液晶ということもあり、画像は綺麗に見えるでしょう。搭載パネルは不明です。

正面からの画像
詳細を見ていきます。
他のノートパソコンよりも、視野角はやや良いです。ただし、IPSパネルほどの視野角はありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色がやや低めに、赤色がやや高めに調整されています。そのため実際の画面は、やや青味が強い画面になっています。
※同じパネルでも調整具合はやや異なります。また異なるパネルが搭載される可能性もあります
ノートパソコンの割には色域が広いです。


画素の形状は次のようになっています。ギラツキは感じません。

たまたま不具合があっただけだと思いますが、液晶の左下に、直径1cmほどの輝度ムラがありました。下の画像では見にくいですが、実際はもう少し目立ちます。これから修理 or 交換をしてもらいますが、もし直らず仕様とのことであれば、このページに追記します。
2012/4/14 追記:製品引き取りから約1週間後に修理完了品が到着しました。輝度ムラはなくなり、正常な状態になっておりました。

キーボードとタッチパッドのチェック
キーボードのチェックです。
打ち心地は、良くもありませんが、悪くもないと思います。
キーピッチは約19×19mmと広めです。キーストロークは1.8mmとウルトラブックにしては深いほうです。たわみもありません。キートップも滑りにくいです。ただし、キーがほぼフラットに近いです。もう少し湾曲していればよかったなと思います。
また、英語配列キーボードしか選択できません。キーにかな文字が印字されていなかったり、Enterキーの縦幅が短かったり、日本語入力するには「Alt」を押しながら「`」を押す必要があったり、「@」や「+」などの特殊文字の配置が異なったりと、不便を感じる点もあると思います。

キーボード全体図

キーの拡大図
キーボードバックライトを搭載しているため、暗い場所でも快適にタイピング可能です。

キーボードバックライト
タッチパッドとクリックボタンは一体型です。
タッチパッドは、指が乾いているときは滑りがよすぎて、クリックボタンを押すときにマウスカーソルが動いてしまうことがあります。指が湿っていると逆に滑りにくくなり動かしづらいです。あまり使いやすいタッチパッドではありません。

タッチパッド
総合ベンチマーク
Core i5-2467Mを搭載したENVY14-3000 SPECTREのベンチマークの結果です。
ストレージ関連のスコアは、SSDを搭載しているだけあってやや高いスコアです。CPUは超低電圧版を搭載しているため、それほど良くはありません。本機はモバイル用途だけではなく、メイン用途にも使用したいと考える方が多います。しかし、メイン機としては、CPU性能がやや物足りなく感じるかもしれません。
Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 7.0

3DMark06(1.2.0 1901)

1280x720で実行
PCMARK7 v1.0.4

動画のエンコード時間のチェック

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
x264でエンコードしたときは46分59秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときは18分09秒でした。
CPUが超低電圧版のCore i5-2467Mであるため、それほど速いエンコード時間ではありません。エンコードをするなら、少しでも性能の良いCore i7-2677Mを搭載した直販モデルを購入すると良いでしょう。
※クイック・シンク・ビデオとは、CPU内蔵のグラフィックスのエンコードエンジンで、動画変換を高速に行う機能
| エンコード方法 | エンコード時間 |
|---|---|
| x264でエンコード | 46分59秒 |
| クイック・シンク・ビデオでエンコード | 18分09秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
重量のチェック
重量のチェックです。
実測した結果、本体は1840gでした。13型クラスのボディの割には軽くありません。1500gくらいに抑えて欲しいところでした。
ACアダプターは381gでした。それほど軽くはありません。ケーブルがデスクトップで使われるような太いケーブルであったのが残念です。

重量の実測結果
バッテリ駆動時間のチェック

動画再生のバッテリ駆動時間は5時間09分
ENVY14-3000 SPECTREのバッテリ駆動時間のチェックです。
SSDに保存した動画(サイズ:720x480)を再生させて計測したところ、バッテリ駆動時間は5時間09分でした。ウルトラブックの中ではやや長めの駆動時間だと思います。
なお、バッテリはネジ止めされており、はずすと分かるようなシールが貼られています。基本的にバッテリを自分で交換することはできません。メーカーへ連絡し、工場で交換してもらうことになります。
カードリーダー/ライターのチェック

SDカード挿入後の外観
内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。
スロットは本体の左側面にあります。挿入時、結構奥まで差し込まなくてはならないため力が必要です。カードの出っ張りはほとんどありません。抜くときは押すと出てきます。
対応しているカードは次の通りです。
| 対応カード | SD(SDHC、SDXC)、MMC |
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。読取り最大95MB/秒のSDカードを使用して実験をしていますが、その理論値に近い数値が出ています。ただし、ランダムライトがやや遅いかなという気はします。




