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LIFEBOOK SHの実機レビューと、SH76/ENとSH76/Eの比較

更新日:2012年01月12日

富士通から2012年春モデルが発表されました。
カスタムメイドモデル(Web直販店で販売されているモデル)のSH76/ENの後継機種はSH76/GNです。
カタログモデル(店頭で販売されているモデル)のSH76/Eの後継機種はSH76/Gです。
SH76/GNは、選択できるCPUやSSDが異なりますが、それ以外はSH76/ENと全く同じです。
SH76/Gも同様です。
そのため、2012年春モデルをご検討の方も、本記事は参考になるはずです。


光学ドライブ搭載PCの中で世界最薄

LIFEBOOK SHは、光学ドライブを搭載したPCの中で世界最薄の13.3型モバイルノートパソコンです。

薄いPCは、表面温度や、キーボードの打ちやすさ、頑丈さが犠牲になる場合がありますが、本機はこれらも特に問題ありません。

モバイル・マルチベイ構造を採用しており、光学ドライブを取り外し、増設用内蔵バッテリユニット(オプション)や、モバイル・マルチベイ用カバー等のユニットを装着することも可能です。

モバイル・マルチベイ用カバーを装着した場合、重量は約1.22kgと非常に軽いです。ひとまわり小さい12.1型モバイルノートより軽く、持ち運びに便利です。

増設用内蔵バッテリユニットを装着した場合は、実測で8時間以上のバッテリ駆動が可能でした(動画再生時のバッテリ駆動時間)。

実際使用してみて、完成度の高いモバイルパソコンであると感じます。

購入

目次

LIFEBOOK SH76/EN、SH76/Eの基本スペック

LIFEBOOK SHの基本スペックをチェックします。

ここでは、カスタムメイドモデル SH76/ENと、カタログモデル SH76/Eの2種類のスペックを紹介します。

※カスタムメイドモデル・・・メーカー直販店「富士通 WEB MART」で販売しているモデル。パーツをカスタマイズ可能
※カタログモデル・・・家電量販店などで販売しているモデル。パーツのカスタマイズは不可
※2011年冬モデルの情報です。モデルが変わると搭載できるパーツは異なりますのでご注意ください。

カスタムメイドモデル SH76/EN の基本スペック

CPU
Core i5-2520M、またはCore i7-2640Mを選択可能です。

グラフィックカード
CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。
液晶ディスプレイ
13.3型(1366x768)の光沢液晶または非光沢液晶を選択可能です。
メモリ
2GB、4GB、8GBの中から選択可能です。


ハードディスク
500GB、640GB、750GBの中から選択することが可能です。
SSD
HDDの代わりに256GBのSSDも選択可能です。 9mm厚の通常サイズです。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブまたはブルーレイドライブを選択可能です。ユニットを変更できるモバイル・マルチベイ構造になっています。
バッテリ駆動時間
メーカーホームページの仕様では、Core i7-2640Mの場合は約12.0時間、Core i5-2520Mの場合は約12.9時間です。

カタログモデル SH76/E の基本スペック

CPU
Core i5-2520Mを搭載しています。
 
グラフィックカード
CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。
液晶ディスプレイ
13.3型(1366x768)の光沢液晶です。
メモリ
4GB(デュアルチャネル)です。
 
ハードディスク
本機はSSDを搭載しているため、HDDは非搭載です。
SSD
128GBのSSDを搭載しています。2.5インチハーフスリムです。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブを搭載しています。ユニットを変更できるモバイル・マルチベイ構造になっています。
バッテリ駆動時間
メーカーホームページの仕様では、約13.7時間です。

特徴1 - 光学ドライブ搭載で世界最薄

LIFEBOOK SHの特徴は、光学ドライブを搭載しながら、 最薄部で16.6mm、最厚部でも23.2mm(メーカーホームページに掲載されている仕様の値)という薄さです。


ゴム足を含めた高さの実測は約29.0mm

実際に計測してみましたが、ゴム足を含めなければ、ほぼ仕様通りの薄さです。

ゴム足を含めて計測すると、最厚部で約29.0mmでした。光学ドライブ搭載PCで、この数値は大変薄いと思います。

特徴2 - モバイル・マルチベイ構造

LIFEBOOK SHは、モバイル・マルチベイ構造を採用している珍しいPCです。

モバイル・マルチベイ構造とは、光沢ドライブが装着されているベイに、別のユニットを装着できる構造のことを指します。別のユニットには、「モバイル・マルチベイ用カバー」、「増設用内蔵バッテリユニット」、「モバイルプロジェクターユニット」があります。※増設用内蔵バッテリユニットとモバイルプロジェクターユニットはオプション品です。

外出先でCD-ROM等を使用しない日は、軽量化するために光学ドライブを取り外してモバイル・マルチベイ用カバーを装着したり、バッテリ状態で長く使う日は増設用内蔵バッテリユニットを装着したりすることができます。


LIFEBOOK SHのベイに装着できるユニット

 

ユニットの交換は非常に簡単です。本体裏側のツマミを上げて、ユニットを取り出すだけです(下図)。もちろんネジなど一切不要です。


ユニットの交換方法。取り出すときはツマミを上げて、ユニットを引くだけです。

特徴3 - 軽量なボディ

本機は重量も軽いです。

各ユニットを搭載したときの重量を計測しましたので、下の図ご覧ください。なお、カスタムメイドモデル SH76/ENと、カタログモデル SH76/Eの2種類を計測しています。カスタムメイドモデルは256GBのSSDを搭載しています。

カスタムメイドモデル SH76/EN の重量


各ユニットを装着したときの重量
カスタムメイドモデル SH76/EN

カタログモデル SH76/E の重量


各ユニットを装着したときの重量
カタログモデル SH76/E

 

カスタムメイドモデルの重量(モバイル・マルチベイ用カバー装着時)は、メーカーホームページの仕様を確認すると約1.31kgと記載されていましたが、実測すると1.262kgしかなく嬉しい誤差でした。1.31kgというのはHDDを搭載したときの重量なのでしょう。今回はSSDを搭載しているため軽かったのだと思います。

カタログモデルの重量(モバイル・マルチベイ用カバー装着時)は、仕様では1.22kgとなっており、実測値でもほぼ同じ数値の1.227kgでした。

カスタムメイドモデルとカタログモデルの実測値の差は、1.262kg-1.227kg=0.035kgしかないため、体感で重量の違いは分からないでしょう。

特徴4 - SSDを搭載可能&ベンチマーク結果

上の結果を見ると、同じユニットを装着していても、カスタムメイドモデルとカタログモデルとではやや重量が異なりました。なぜ重量が異なるかと言うと、搭載されているSSDが異なるためです(測定誤差もあります)。

カスタムメイドモデルは通常の2.5インチSSDを搭載しているのに対し、カタログモデルはハーフスリムのSSDを搭載しています。ここで重量差が生まれているのだと思います。

SSDの種類が異なるため、処理性能も異なります。2つのSSDのベンチマークを計測しましたので、下の図をご覧ください。カスタムメイドモデルのほうが全体的に高速です。

カスタムメイドモデル SH76/EN のSSDベンチ


カスタムメイドモデル SH76/EN のSSDベンチマーク

カタログモデル SH76/E のSSDベンチ


カタログモデル SH76/E のSSDベンチマーク

なお、カスタムメイドモデル SH76/ENは、薄型PCにしては珍しく、通常使われている2.5インチ(9mm厚)のSSDであるため、他の高速SSDへ換装することも可能です。SSDの性能にこだわる人は、カスタムメイドでHDDを選択し、後々自分で高速なSSDへ換装するのも良いと思います。また、数年後にPCが重く感じたら、数年後に発売されている高速SSDに換装するのも良いと思います。

実際に換装する作業も行ってみましたので、ご興味があれば、「LIFEBOOK SH76/ENのSSDを換装してみた」もご覧ください。

特徴5 - 長いバッテリ駆動時間

本機はバッテリ駆動時間も比較的長いです。

また、増設用内蔵バッテリユニットを着脱できるのも便利です。「今日はPCを長く使うな」と思った時のみこのユニットを装着し、「今日はそれほど使わないな」と思った時は、このユニットを外して軽量化できるのは非常に嬉しいです。

下記に、バッテリ駆動時間の実測値を掲載します。なお、バッテリ駆動中は、ハードディスクに保存したDVD相当画質の動画を再生させています。

結果を見ると、内蔵バッテリパックのみの場合、カスタムメイドモデルの駆動時間より、カタログモデルの駆動時間のほうが長かったです。これは、カスタムメイドモデルのCPUはCore i7-2640Mと高性能・高消費電力であるのに対し、カタログモデルのCPUはCore i5-2520Mであることが、主な要因であると思います。

カスタムメイドモデルの内蔵バッテリパック+増設用内蔵バッテリユニットの構成の場合は、8時間以上もバッテリ駆動しました。Web閲覧のみやテキスト文字入力のみなどの場合、もっと長く駆動すると思います。

カスタムメイドモデル SH76/EN のバッテリ駆動時間


カスタムメイドモデル SH76/EN のバッテリ駆動時間

カタログモデル SH76/E のバッテリ駆動時間


カタログモデル SH76/E のバッテリ駆動時間

特徴6 - プロジェクター機能も搭載

モバイル・マルチベイに、モバイルプロジェクターユニット(オプション品:別売り)を装着すれば、PC兼プロジェクターとして使用することも可能です。

投影した画面のサイズは15~75インチとそれほど大きくなく、照度も最大40lmとそれほど明るくないため、大きな部屋・大人数での会議には向きませんが、小さな部屋で4、5人で行う会議ならば十分活用できると思います。


モバイルプロジェクターユニット


画面サイズは15~75インチ

特徴7 - 最速6秒で起動するクイックスタート

富士通の2011年冬モデルから、最速6秒で起動する「クイックスタート」という機能が搭載されました。この機能は、富士通さんのCMで、唐沢寿明さんが「パッとスタート」と紹介している機能のことです。

ただし、クイックスタートは、完全にシャットダウンされた状態から6秒で起動するわけではありません。高速なSSDを搭載していたとしても、現時点で「6秒」起動はどのPCでも不可能です。そこで、クイックスタートの仕組みについては、CEATECの説明員に確認しました。

まず、クイックスタートをするためには、電源を切るときに、Windowsの[スタート]メニューから[シャットダウン]をしてはいけません。電源を切るときは、PC本体の[電源]ボタンを押します。すると、完全にシャットダウンするのではなく、「ログオフ&スリープ」の処理が実行されます。この状態で[電源]ボタンを押すと、最速6秒で起動することができます。”6秒で起動する”と言っているのは、「ログオフ&スリープ」状態からの起動を指しています。

 

ここでは、クイックスタートによる起動および停止と、通常の起動および停止時間を実測し、下の表にまとめました。クイックスタートについては、電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまで、確かに約6秒でした。また、通常の起動・停止も速く、カスタムメイドモデル SH76/ENにいたっては、約21秒という速さでした。

起動・停止時間
テスト内容 カスタムメイドモデル
SH76/EN
カタログモデル
SH76/E
クイックスタートによる起動・停止
(停止時はログオフ+スリープ)
起動 約6秒 約6秒
停止 約12秒 約12秒
通常の起動・停止
(停止時は、完全なシャットダウン)
起動 約21秒 約26秒
停止 約11秒 約13秒
※インストールしたソフト、PCの使用年月などによって、起動・停止時間は変化します

特徴8 - 天板からの約200kgf全面加圧試験クリア


約200kgfの全面加圧にも耐えられる

プラスチック+メッキを、頑丈なマグネシウム合金に変えるなど、本体の強度もアップしています。

約200kgfの全面加圧に耐えられる設計になっています。


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