富士通 FMV LIFEBOOK NH(NH90/DN)のレビュー

Quadro 3000M搭載でCAD等に最適
LIFEBOOK NH(NH90/DN)は、高性能なグラフィックス「Quadro 3000M」を搭載し、CAD等の用途に向いている17.3型大画面ノートパソコンです。
Quadroは、OpenGLに最適化された3D製作者向けグラフィックスです。基本的には法人向けのグラフィックスなのですが、今回、富士通は個人向けモデルのラインナップに揃えてきました。
ターゲットとしては、CAD等の仕事をする人になると思います。しかし、性能の高さゆえに、ゲームもプレイ可能です。
本レビューでは、CADやゲームのベンチマークを実行したので、その結果を見ていきます。
LIFEBOOK NHは、カスタムメイドモデルとカタログモデルでは構成が全く異なるためご注意ください。
カスタムメイドモデル(NH90/DN)は、Quardo 3000Mを搭載したPCで、CADや3Dゲームなどの用途に向いています。ただし、TVチューナーや高性能スピーカーは搭載されていません。
カタログモデル(NH77/DD)は、TVチューナーや高性能スピーカーを搭載したPCで、テレビ鑑賞やブルーレイ鑑賞などの用途に向いています。ただし、グラフィックスは、インテルHDグラフィックス(CPU内蔵)となり、ゲーム等の用途には向きません。
ここでは、カスタムメイドモデルのNH90/DNについてレビューします。
目次
| 1 LIFEBOOK NH(NH90/DN)の基本スペック | 2 特徴1 - Quadro 3000M搭載 |
| 3 特徴2 - 高いゲームベンチマーク | 4 特徴3 - 17.3型フルHD液晶搭載 |
| 5 キーボードのチェック | 6 総合ベンチマーク |
| 7 動画のエンコード時間のチェック | 8 バッテリ駆動時間のチェック |
| 9 静音性のチェック | 10 パーツの温度のチェック |
| 11 表面温度のチェック | 12 消費電力のチェック |
| 13 外観のチェック | 14 まとめ |
LIFEBOOK NH(NH90/DN)の基本スペック
LIFEBOOK NH(NH90/DN)の基本スペックをチェックします。※2011年夏モデル(NH90/DN)の情報です。モデルが変わると搭載できるパーツは異なるのでご注意ください。
CPU 第2世代インテルCPUのCore i5-2520MまたはCore i7-2620Mを選択可能です。本機は、Core i7-2620Mを搭載しています。 |
グラフィックカード グラフィックカードは、Quadro 3000Mです。それ以外は選択できません。 |
液晶ディスプレイ 17.3型ワイド ノングレア液晶です。解像度はフルHD(1920x1080)です。 |
メモリ PC3-10600のメモリを搭載可能です。容量は選べます。本機は8GBです。 |
ハードディスク 250GB~750GBの容量を選択可能です。本機は7200rpmの500GBのハードディスクです。 |
SSD |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブまたはブルーレイドライブを選択可能です。本機はブルーレイドライブを搭載しています。 |
バッテリ駆動時間 メーカーホームページの仕様では、Core i7-2620M搭載時で約2.8時間です。実測値は後述します。 |
特徴1 - Quadro 3000M搭載
LIFEBOOK NH(NH90/DN)は、Quadro 3000Mのグラフィックスを搭載している点が最大の特徴です。Quadro 3000MはOpenGLに最適化されたCADなどの3D製作者向けのハイエンドグラフィックスです。個人向けパソコンで、このグラフィックスを搭載しているパソコンを見たことがありません。
OpenGL定番ベンチマークソフト「SPECviewperf」を実行した結果を下記に掲載します。

Quadro 3000MのSPECviewperfベンチマークの結果。1920*1080の解像度で実行。
特徴2 - 高いゲームベンチマーク

次に、ゲームのベンチマークの結果を掲載します。そもそもゲーム用途のグラフィックスではありませんが、ゲームのベンチマークもノートPCの割には高いスコアです。解像度を落とせば、FF XIVも出来なくはないです。
| 製品名 | 富士通 LIFEBOOK NH(NH90/DN) | ||
| 基本スペック | Core i7-2620M、NVIDIA Quadro 3000M | ||
| 重めの ゲーム |
ロストプラネット 2(テストB) | 1920*1080 | RANK C(FPS:15.6) |
| 1280*720 | RANK C(FPS:22.9) | ||
| ファイナルファンタジー XIV | 1920*1080 | 1653(やや重い) | |
| 1280*720 | 2998(普通) | ||
| 中程度の ゲーム |
バイオハザード5(テストB) | 1920*1080 | RANK B(FPS:51.1) |
| 1280*720 | RANK A(FPS:78.5) | ||
| モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) | 1920*1080 | 3238 | |
| 1280*720 | 6426 | ||
| 軽めの ゲーム |
THE LAST REMNANT | 1920*1080 | FPS:57.27 |
| 1280*720 | FPS:109.37 | ||
| デビルメイクライ4 | 1920*1080 | RANK A | |
| 1280*720 | RANK S | ||
特徴3 - 17.3型フルHD液晶搭載
LIFEBOOK NHは、17.3型のフルHD液晶を搭載しています。表面処理はノングレア(非光沢)です。
デスクトップ用の液晶は23~24型のフルHD液晶が主流の中、「17.3型でフルHDでは文字が小さいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、通常の視力の方であれば問題ないです。15.6型のフルHD液晶は少し小さいかなと感じますが、17.3型もあれば普通に使えます。
フルHDであれば、ブルーレイなどの動画が綺麗に見られるのはもちろんですが、下図のようにウィンドウを2画面表示し作業できるので、仕事がはかどります。

LIFEBOOK NHのフルHD液晶画面
発色はやや青みが強いですが、ギラツキはほとんどなく、ノートにしては見やすい液晶だと思います。
視野角は、TNパネルだと思うのでそれほど良くはありませんが、横からの視野角はそんなに悪くないと感じました。

やや青みが強いですが、ギラツキはほとんど無いです。

視野角は一般的なノートパソコン並み。ただし、横からの視野角はやや良いかも。
キーボードのチェック
次は、LIFEBOOK NH(NH90/DN)のキーボードのチェックです。
キーピッチ(キーとキーの間隔)の実測は、18.5 x 18.5mmです。テンキーを搭載しているため、思ったよりは広くないですが、打ちにくいことはなく、普通に打てます。

キーピッチは実測で縦:18.5、横:18.5mm。
キーボードのアップの写真です。キーは標準的な形状です。

キーは標準的な形状。
タッチパッドの操作感は良好です。点字のようにザラザラしているので、指がくっつきすぎることがありません。クリックボタンはやや堅めですが、大きいので押しやすいです。

タッチパッドの操作感は良好。
総合ベンチマーク
Core i7-2620Mを搭載した本機のベンチマークスコアを掲載します。
CPU、メモリ、グラフィックス関連のスコアは、ノートパソコンにしては総じて高いです。かなりハイスペックなPCであることがわかります。
Windows エクスペリエンス インデックス

CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ

動画のエンコード時間のチェック

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
Core i7-2620M搭載のLIFEBOOK NHについて、ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5による動画のエンコード時間を計測しました。
Quadro 3000MによるGPGPU(CUDA)でのエンコード時間も計測しました。
テストの結果は、x264でエンコードしたときは32分03秒、GPGPUでエンコードしたときは10分56秒でした。
どちらの速度も非常に速かったです。
| エンコード方法 | エンコード時間 |
|---|---|
| x264でエンコード | 32分03秒 |
| GPGPU(CUDA)でエンコード | 10分56秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
バッテリ駆動時間のチェック

バッテリ駆動時間の実測は2時間5分
DVD画質相当の動画をハードディスクへ保存し、再生させ、休止状態に入るまでのバッテリ駆動時間を計測しました。
その結果、バッテリ駆動時間の計測結果は、2時間5分でした。
意外と長かったです。バッテリ駆動で、多くの映画を見終えることができます。


