HTC Aria(S31HT)のレビュー

Wi-Fiルーターとしても使えるスマートフォン
昨年1月のXPERIA X10発表から一気に火がつき、国内では2010年が「スマートフォン元年」と言えるほど多数のAndroidケータイが発売されました。
特に秋以降は、Android2.2(主要な新機能・変更点として、Adobe Flash対応とテザリング対応がなされた)へ各メーカーが対応を発表したこともあり、スマートフォンを外部モデム代わりに利用するテザリングへの期待が高かったのですが、残念ながらほとんど国内キャリアはテザリング無効にして出荷しています。
ここでは、国内で数少ないキャリア公認のテザリングが可能、かつコンパクトなサイズにも魅力たっぷりなイー・モバイルのHTC Aria(S31HT)を紹介します。
※デザリング機能・・・モバイルWi-Fiルーターとして使える機能
ここがすごい – キャリア公認のテザリング
HTC Aria(S31HT)は、日本国内において数少ないキャリア公認でテザリングが可能なAndroidケータイです。筆者は、日常はAndroidケータイとして使用し、外出先でパソコンや他のケータイをネットに接続するときにテザリング機能を用いています。

Wi-Fiホットスポットの設定画面。接続ユーザの管理が可能です。
ケータイとして通話している間もWi-Fiモバイルルーターとして動作可能ですし、複数台のパソコンや他のケータイからアクセス可能です。外出・出張や自宅のプロバイダのメンテナンス中等で重宝しますし、単身者ならHTC Aria(S31HT)があれば自宅に回線を引く必要さえ無いかもしれません。
実際にテザリング時間を試してみました
ここではバッテリ駆動時のHTC Aria(S31HT)のテザリング可能時間を実際に計測してみました。条件は以下の通りです。
また、イー・モバイルは大手3キャリアと比較すると電波の悪いところが多いことがあり、出力をあげるためバッテリ消費が激しいという話を確かめるために、アンテナ3本とアンテナ1~2本の場所での比較をしました。
さらに、Androidケータイのバッテリ持ちが悪いことから予備バッテリを購入される方も多いと思いますが、ネット通販で買ったバッテリと標準バッテリを比較してみました。

ネット通販で購入した充電器とバッテリ2個(約2500円)。右は本体と裏蓋。
結果は、以下の表のようになりました。
| バッテリ | アンテナ本数1~2本 | アンテナ本数3本 |
|---|---|---|
| 標準バッテリ(純正品) | 218分 | 243分 |
| 通販バッテリ(バルク) | 169分 | 185分 |
やはり純正品バッテリでアンテナ3本が長持ちしました。ただ思ったよりアンテナ感度が影響しなかった。というのが筆者の感想です。あとは・・・やはりバッテリの安物買いはダメですね。この計測のために大切に保存してあった純正バッテリを使ったのですが、通販バッテリとは露骨に性能が違いました。
なお、今回の計測では余分なアプリが何も無い状態ですので、実際使われる環境ではこれよりもテザリング可能な時間は短くなると思います。
ここがすごい – コンパクトなサイズ
国内で発売されているスマートフォンは、4インチ前後のディスプレイサイズのモノが多いのですが、これは手の小さな人には少し大きすぎるサイズです。

HTC Aria(S31HT)とMedias(N-04C)とのサイズ比較
手の小さい男性や女性の場合、4インチ液晶のモデルでは片手で操作は不可能・・・両手で触ろうとして電車の吊り革に捕まれずヨロヨロして周囲に迷惑掛けることもあるでしょう。その点、HTC Aria(S31HT)は3.2インチのディスプレイサイズで筐体も非常にコンパクトで、十分片手で操作が可能です。

持っている状態
また画面サイズが小さく解像度も低い恩恵としてホームの動作などが全体的にキビキビ動く感じがあります。当然解像度が低い分、一度に表示できる情報量の面では4インチ液晶のモデルに劣るわけですが、ストレス無く使えるサイズとキビキビとした動作というのは、毎日使うデバイスとしては非常に重要なポイントでは無いでしょうか?
定番アプリの紹介
定番アプリ – GOランチャーEX
一番良く目にするホームアプリの定番といえば「ADW.Launcher」が有名ですが、ここでは後発の「GO ランチャーEX」を取り上げたいと思います。後発だけに既に人気のあるアプリの機能を盛りこみ、多機能かつシンプルで軽快な動作が魅力のホームアプリです。

GOランチャーEXで構成したホーム画面の例
GOランチャーEXでは、「全てのプログラム」でインストールされているアプリ一覧を確認することが出来ます。このとき邪魔なアプリのアイコンを隠すことも出来ますし、フォルダを作ってアプリをグルーピングすることが出来ます。

アプリ一覧。
「稼働中」では、現在稼働しているアプリを確認することが可能です。この画面ではアプリを終了させることが出来ますので、簡単なタスクマネージャーとしても使うことが出来ます。

稼働中タブの画面
またGOランチャーEXでは、ホーム画面やアプリ一覧の画面をデスクトップの行列数を変化させることが出来ます。4×4(オリジナル)と5×4(中等度の)と5×5(集中的な)が用意されていて、一度に表示出来るアイコンの数を変化させることが出来ます。

アプリ一覧を5×5にしたところ。一度に表示出来る情報量が増えます。
定番アプリ – ESファイルエクスプローラ
ESファイルエクスプローラは、いわゆるファイルマネージャに相当するアプリです。使い勝手も良くファイル検索機能も充実しています。またLANやFTPやBluetoothを使ってネットワークとの接続も可能です。何かとAndroidを触ってみたい中~上級者ユーザには必携のソフトです。

起動直後の画面と検索画面
定番アプリ – 駅探☆乗換案内
駅探☆乗換案内は、全国の路線を網羅した乗換案内アプリです。乗換案内と時刻表に加えて、現在何かと気になる運行状況を確認することが出来ます。また最近入力した駅名を検索履歴から呼び出すことが出来ますし、現在時刻にあわせて時刻表の表示位置が変わってくれるなど使い勝手も良く、都市部に住んでいる方には必携のアプリではないでしょうか。

駅探☆乗換案内のTOPと運行状況の画面
定番アプリ –その他
その他、定番と言われるアプリのなかで、HTC Aria(S31HT)とそのユーザにお勧めしたいアプリを幾つか列挙しておきます。
ここはイマイチ
HTC Aria(S31HT)を使っていてイマイチと感じるところは2点あります。
1つ目は、いわゆるガラケーならではの機能がHTC Aria(S31HT)には無いという点です。ワンセグや赤外線、オサイフケータイ等の機能はありません。
2つ目は、稀なことですが使いたいアプリがHTC Aria(S31HT)対応していないことがあるという点です。これは画面サイズ(解像度)が小さいために仕様を満足できないケースや、イー・モバイルが大手キャリアではなく市場ボリュームが小さいに開発元がリソースを投入できないことが原因のようです。
まとめ
HTC Aria(S31HT)は、Wi-Fiモバイルルーターとして使えるキャリア公認のテザリングが最大の魅力であるAndroidケータイです。またコンパクトなサイズというのも使ってみて分かる非常に大きな魅力だと筆者は感じています。ガラケーの機能が不要という方であればお勧めしたいと思います。


