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三菱 Diamondcrysta WIDE RDT233WX(BK)の実機レビュー

更新日:2011年9月1日
RDT233WX(BK) の特徴

安価で画質も良いIPS液晶搭載

RDT233WX(BK)は、IPS液晶最速の応答速度を実現し、残像感の少ない23型液晶ディスプレイです。かなり売れ筋のモデルです。

EASYCOLOR!3というソフトを使って、同梱されている色調整用チャートと画面を見比べながら、キャリブレーションが可能な点も特徴です。高価なカラーセンサーを購入する予算がない人でも、簡易的ではありますが、簡単に手動で色調整することが可能です。

本体も軽くて薄くなり、またはリモコンも付属しているので、利便性にも優れています。

価格も安く機能面も充実しているため、今までIPS液晶が欲しかったけど、高価で手が出なかった人には、最適な1台になると思います。

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基本スペックのチェック

まずは基本スペックを見ていきます。HDMIポートを2基搭載しており、D5端子も搭載しているので、任天堂のWii等のゲーム機を接続できるのが嬉しいです。

スタンドの高さ調節は取り付け位置を変更することで、三段階まで調整することが可能になっています。重さも4.4kgと比較的軽めで、背面に取ってもついており、持ち運びしやすいです。

基本スペック
製品名 三菱 RDT233WX(BK)
サイズ 23型ワイド
解像度 1920x1080
表面処理 非光沢
パネル方式 IPS
 応答速度 3.8ms(中間色) 
 コントラスト比 8000:1 
入力端子 DVI-D×1
HDMI×2
D-sub×1
D5×1
スピーカー 2W+2W
位置調節   チルト機能/上20°下5°
高さ調節 3段階(1段階:15mm)
消費電力 49W
輝度 250cd/m2
 重量  4.4kg

画質のチェック

ガンマ補正曲線のチェック

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや赤と青が高めに調整されていますが、ほぼ一直線になっており、調整幅は少ないです。工場出荷時でもかなり正確な発色です。


ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

カラーセンサーがなくても簡易キャリブレーション可能


チャートを使いカラーセンサーなしで色調整可能

本機には、EASYCOLOR!3というソフトと、色調整用チャートが同梱されており、カラーセンサーがなくても色調整(キャリブレーション)が可能です。

色調整用チャートと画面を見比べながら、色温度や輝度を調整していくだけなので、初心者でも簡単にできます。

安価な液晶ディスプレイで、色調整できるというのは素晴らしいメリットだと思います。

 

色域のチェック

色域は、sRGBの範囲をやや下回る程度です。一般大衆向けの液晶ディスプレイとしては十分です。

ガモット図
ガモット図(a*b*平面)
左図はsRGBとの比較で、右図はadobe RGBとの比較
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

画素のチェック

次は、画面をマイクロスコープで拡大した図です。

ノングレア処理面が邪魔をして、画素が綺麗に見えませんが、LG製のUH-IPSに似ています。ノングレアの処理面は比較的なだらかだと思います。

実際の画面を確認すると、近づけはややギラツキを感じますが、通常画面を見る距離(約50cm)であれば、ほとんど気になりません。ただし、個人差がありますのでご了承ください。


画素の拡大図 ※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影

視野角のチェック

視野角については、IPSパネルを搭載しているため非常に広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

ギガクリアエンジンⅡによる超解像モードで輪郭を強調可能

RDT233WX(BK)には三菱独自のギガクリアエンジンⅡによる超解像モードがあります。他社の機種とは違い設定幅も0%~100%までかなり細かく設定でき、強度も断然違います。

下の画像を見てもらえれば分かりますが、超解像度100%の右の画像はくっきり表現されているのが分かります。

しかし超解像100%だと文字が読み難く、目が疲れます。だいたい10%~20%あたりが私には見やすかったです。リモコンでも調整が可能なので、目的に応じて調整すると良いでしょう。

超解像度0%                        超解像度100%

超解像のくっきり感は段違い

色温度の設定は3段階


OSDメニューから幅広い調整が可能

RDT233WX(BK)の色温度は、9300、6500、5000の中から選択可能です。

テキスト文字を読むときなどは、色温度の低い5000(K)を選択するとよいでしょう。

その他にも、RGBの調整やブラックレベルの調整なども可能です。

 

残像感のチェック


オーバドライブ オフでだいたい6ms
オーバドライブ レベル2でだいたい4.5ms

次に残像感のチェックです。「液晶応答速度&低解像度チェック」というソフトを使って目測で計測してみたところオーバードライブなしで、だいたい6msでした。

オーバードライブの設定段階はレベル1とレベル2のふたつまであり、オーバードライブレベル2で測ってみたところだいたい4.5msでした。

レベル1ではそれほど大差は感じられませんでしたが、レベル2だと結構差があると思います。

RDT233WX(BK)のメーカー発表値の応答速度3.8msには及びませんでしたが、IPS液晶にしては速い応答速度であると思います。

尚、目測での計測ですので正確なものではありません。

動画の綺麗さをチェック


「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」 を視聴

RDT233WX(BK)はダイナミックコントラスト対応で、明暗の階調再現性を向上してくれます。

実際に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」 を視聴し、TNパネルと見比べたところ、明暗部分の色の違いがはっきりとわかりました。また、残像感も少ないです。

また、動画の視聴でも超解像モードが働いてくれるので、よりくっきりとした映像を楽しむことができます。

オーバードライブは映像の残像を抑えてくれますが、レベル2だと少し強すぎて映像の焼き付きが目立ったので、レベル1くらいが丁度良いかと思います。

さらにブロックノイズリダクション機能によってストリーミング動画や映画でのブロックノイズを軽減してくれます。この機能はOSDメニューから、自動、弱、中、強とまで調整が可能です。

ゲームの快適度をチェック

アドベンチャーゲームには持ってこい


「アリス マッドネス リターンズ」をプレイ

RDT233WX(BK)は「アリス マッドネス リターンズ」のような世界観や風景が綺麗なゲームには持ってこいだと思います。

オーバードライブ機能によって残像も抑えてくれるので、アクションゲームやシューティングゲームにも向いています。

3Dゲームのプレイ中ではオーバードライブはレベル2でも大丈夫だと思います。オフよりも、カメラを回した時や、早い動きではレベル2の方がオブジェクトがはっきり見えました。

オーバードライブによるノイズやちらつきといったものもなく、また超解像モードを併用することでより一層ゲームの世界にのめり込めることでしょう。

遅延はややあり


「スーパーストリートファイター4 AEをプレイ」

やはりIPSパネルなので遅延はあります。実際に格闘ゲーム「スーパーストリートファイター4 AE」をプレイしてTNパネルと比較してみても、目押しやグラップの入りはかなり違います。

せめてスルーモードは欲しかったところですね。ですので格闘ゲームや、弾幕系シューティングゲームには不向きだと思いす。

消費電力のチェック

最小輝度と最大輝度の消費電力

最小輝度            最大輝度

オーバードライブ時の消費電力には違いはない

RDT233WX(BK)の輝度設定は0%から100%まで1%ずつ細かく設定できます。実際にワットモニターで消費電力を計測してみたところ、最小の輝度で約17W、最大の輝度で約40Wとなりました。

輝度を約120cd/m2に調整したときの消費電力は約24Wでした。

またオーバードライブ時での消費電力を測ってみたところ、オンとオフ時では大きな変化は見られませんでした。

ECOモード



RDT233WX(BK)にはECO設定というものが搭載されており、右図のように、小・中・大と設定することによって輝度を自動で下げてくれます。

また下の方には省エネ電力量や省エネ率、CO2削減量までモニターすることができます。

ECOメーター表示をオンにすると、OSDメニューを切ってもディスプレイ右下に右図のような小さなメーターが表示され、いつでも省エネ電力値をリアルタイムにモニターすることができます。

他にもオフタイマーや消画モードといった機能も搭載しています。この二つの機能はリモコンからボタンひとつでできます。

スピーカーのチェック

RDT233WX(BK)には2W+2Wのステレオスピーカーが内蔵されています。基本的にディスプレイ内蔵のスピーカーの音は軽く、あまり良くないのですが、RDT233WX(BK)ではOSDメニューから高音と低音の値を調整することができます。

あまり良い音とは言えませんが、低音の値を30%くらいに設定するとスピーカーいらずの音は出してくれると思います。

また、ヘッドホン端子は側面にあるので、抜き差しするときに便利です。

外観のチェック

外観や使い勝手のチェックです。

三菱の液晶ディスプレイの割には、薄く、そして軽いというのが特徴です。高さは3段階で調整可能ですが、1段階1.5cmなので、調整幅は3cmしかありません。

ディスプレイを傾けるときは堅すぎず良好ですが、もうすこし角度をつけて傾けられると良かったです。

リモコンは小さめで、ボタンも押しやすいです。強いて言えば、オーバードライブの調整ボタンが欲しかったですね。


全体の外観です


正面の外観です


側面の画像です。下部にはヘッドホン端子があります。


背面の画像です。支柱の取り付け位置を3段階で変更することが可能ですが、調整幅は3cmしかありません。


入力端子です。D5端子があるのは嬉しいですね。


入力端子です


リモコンは小さめです。ボタン表示は分かりやすいです

まとめ

工場出荷状態でも、ある程度の色調整ができており、さらに付属のEASYCOLOR!3を使用すれば、カラーセンサーがなくても目視で色調整が簡単にできる点が良いと思います。

また、IPSの弱点である応答速度を3.8ms(メーカー発表値)にまで改善し、動画を観ても残像感を感じにくいです。超解像度技術も搭載し、機能面でも十分です。

OSDメニューからの設定の幅もかなり豊富です。消費電力を抑えるECOモードから色設定、ブラックレベルまで、1%ずつ細かく調整できるというのが嬉しいです。

スルーモード非搭載であるためやや遅延があります。格闘ゲームや、弾幕系シューティングゲームをプレイする方には向きません。ただし、その他のゲームなら問題ないです。D5端子が搭載されており、Wiiの接続が可能な点も嬉しいです。またHDMI端子が2つもあり、ゲーム機やTVチューナー等を2台まで接続できます。

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