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偏光方式3D液晶の比較!LG D2342P-PN vs 三菱 RDT233WX-3D

更新日:2011年9月2日

LG D2342P-PNと三菱 RDT233WX-3Dの概要

今回は、偏光方式の3D対応液晶ディスプレイ「LG D2342P-PN」と「三菱 RDT233WX-3D」の比較レビューです。

今まで、アクティブシャッター方式対応の3D液晶ディスプレイは幾つかありましたが、偏光方式に対応した液晶ディスプレイは、ほとんどありませんでした。これは、偏光方式の場合、1つの画像を、左目用と右目用に分解するので、解像度が半分になってしまうことが大きな理由として考えられます。

しかし、LG社の主張によると、アクティブシャッター方式は、片目はフル解像度であるけれども、もう片方の目は何も見えないため、単位時間当たりの解像度は同じであると言っています。

また、偏光方式は、メガネが軽い、コストが安く済む、左右の視野角が比較的広いというメリットを持っています。

そのためか、最近、偏光方式を採用した液晶テレビおよび液晶ディスプレイも多く発売されるようになりました。その中で、今回は人気の高い、2つの液晶ディスプレイ「LG D2342P-PN」と「三菱 RDT233WX-3D」について比較します。

比較する2機種
LG D2342P-PN 三菱 RDT233WX-3D
実売価格:約26,000円 実売価格:46,000円
価格は変更しますので、詳細は販売店の価格をご確認ください。

 

スペックと機能で比較

最初に両機種の基本スペックと機能を見ていきます。まず「LG D2342P-PN」の方がノングレアのTNパネル、「三菱 RDT233WX-3D」がハーフグレアのIPSパネルとなっています。ただし、「LG D2342P-PN」はハーフグレアに近く、「三菱 RDT233WX-3D」と見た目はほとんど変わりません。

「三菱 RDT233WX-3D」にはHDMI端子が2基とD5端子が搭載されているのでWii等のゲーム機を接続することが可能になっています。また「三菱 RDT233WX-3D」には使いやすさで定評があるリモコンが付属しています。

両機種の基本スペック
製品名 LG D2342P-PN 三菱 RDT233WX-3D
サイズ 23インチワイド 23インチワイド
解像度 1920x1080  1920x1080
表面処理 ノングレア  ハーフグレア
パネル方式 TN IPS
バックライト LED  LED
コントラスト比   1000:1(max5000000:1)  5000:1
入力端子 D-Subx1
DVIx1
HDMI端子x1
 D-Subx1
DVIx1
D5端子×1
HDMI端子x2
消費電力 39W  40W
輝度 250 cd/m2  250 cd/m2
 重量  3.5kg(スタンド含む) 4.4kg (スタンド含む)
応答速度  5ms  3.8ms(GTG)

 

「三菱 RDT233WX-3D」はスルーモードや超解像技術、PiPの機能を搭載しています。また、高さ調節機能では三段階(一段階:15mm)まで調節可能で、2W+2Wのスピーカーまで搭載しています。PiP機能では、小画面に別入力の映像を映すことができ、ゲームをしながらネットということが可能になります。表示位置は左上、左下、右上、右下と、サイズ大中小までリモコン1つで変更可能になっています。

一方、「LG D2342P-PN」にはこういった機能がありません。機能面では「三菱 RDT233WX-3D」のほうが豊富でしょう。

両機種の機能
製品名 LG D2342P-PN 三菱 RDT233WX-3D
 高さ調節機能 × 三段階まで調節可能
 スピーカー × 2W+2W
 スルーモード ×
 超該像技術 ×
 PiP/PBP × PiP
 3D表示
 2D→3D表示

3D映像で比較

それでは、3D映像を確認してみます。今回は、「トロン3D」を閲覧しましたが、十分な迫力と臨場感でした。両製品の映像の違いですが、3D映像は違いが分かりにくいというのもあり、私には見つけられませんでした。

LG D2342P-PN

「LG D2342P-PN」

付属の3Dメガネ

「LG D2342P-PN」は裸眼用の3Dメガネ(右図の黒縁のメガネ)と、普通のメガネの上からかけられる3Dメガネ(右図のクリップで留めるタイプのメガネ)が付属します。ただし、両方とも少し安っぽく、すぐ壊れてしまいそうな印象でした。

映像には、余計なちらつきや、気になるクロストロークはほとんど感じません。十分、3D映像を楽しむことができます。

 


「LG D2342P-PN」

3D視聴画面サンプル

三菱 RDT233WX-3D

「三菱 RDT233WX-3D」

付属の3Dメガネ

「三菱 RDT233WX-3D」にも3Dメガネが付属しています。こちらにはメガネ拭きは付いていません。眼鏡の方も装着できるよう、少し大きめにできています。また「LG D2342P-PN」に比べ、作りがしっかりしています。

こちらの機種も余計なちらつきや、気になるクロストロークはほとんど感じません。十分3D映像を楽しむことができます。

また「三菱 RDT233WX-3D」には奥行き調整が搭載されています。これは3D映像の飛び出し感の調整や目への負担を和らげるもので、状況に応じてリモコンで+6~-6まで調整が可能です。

 


「三菱 RDT233WX-3D」

3D視聴画面サンプル

 

結果としてはどちらも3Dを楽しむには満足の機種です。どちらかと言われると、「三菱 RDT233WX-3D」の方が調整の幅があり、画質もくっきりしていました。

画質の比較

次は3D映像ではなく、静止画の画質のチェックです。

両者とも十分な品質を持っていると思います。

ただし、やや気になるのが、偏光方式の3D液晶パネルは、通常の液晶パネルに比べ、ややザラザラ感というか縞模様があります。偏光方式は、画素の1行目を右目用、2行目を左目用、3行目を右目用・・・と、右目用と右目用の画素を交互に並べています。そしてパネル上の偏光フィルターを通すことで、画像を左目用と右目用に分離し、映像を映しています。そのため、上または下から角度をつけて画面を見るとクロストーク(反対の目の映像が映り込んでしまう現象)が発生します(参考URL)。このクロストークを防ぐためではないかと思うのですが、画素の上下の間隔が、普通の液晶パネルよりも広くなっています(画素は後ほど掲載します)。そのため開口率(画面全体に対して発色している割合)が低下し、ややザラザラした粒状感のある画面になっているのだと思います。

このザラザラ感が気になるか、ならないかは人によります。また、3D映像や、YouTube動画等を見るのが主な用途の方は気になりにくいと思います。テキストを読み書きするのが主な用途の場合、気になりやすいと思います。テキスト文字を読んだり書いたりすることが多い場合、3Dは諦めて、別の液晶ディスプレイのほうが良いかもしれません。尚、低価格IPS液晶ならば、RDT233WX(BK)または、ナナオ FS2332が良いと思います。

 

ガンマ補正曲線のチェック

まず、カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、「LG D2342P-PN」は青と緑がやや抑え気味に調整されているため、工場出荷時はやや明るめの寒色系の設定になっています。

一方、「三菱 RDT233WX-3D」は、赤が明るめに調整されているため、実際の画面は赤がやや暗めの画像になっています。


ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V様のページをご確認ください

 

色域のチェック

色域に関しては、「LG D2342P-PN」のほうがやや広いですが、それほど大きな差ではありません。

下の画像は、sRGBとの比較ですが、「LG D2342P-PN」はほぼsRGBをカバーしていますが、「三菱 RDT233WX-3D」はやや足りないです。


ガモット図(それぞれsRGBと比較)
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

 

下図は、それぞれのadobeRGBとの比較です。さすがにadobe RGBと比較すると、両製品とも多くの色をカバーしきれていません。


ガモット図(それぞれadobe RGBと比較)
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

画素のチェック

次は、画面をマイクロスコープで拡大した図です。

下に4枚の画像を掲載していますが、最初の2枚の図は、マイクロスコープのピントをノングレア処理面(偏光フィルタ)に合わせています。後半の2枚の図は、ピントを画素(液晶層)に合わせています。後半の2枚の図はノングレア処理面が邪魔をして、形がわかりづらくなっています。

画素の縦幅が狭く、上下の画素と画素の間に隙間が大きく空いています。この影響だと思うのですが、ザラザラ感(粒状感)や縞模様が入っているように感じます。また、「三菱 RDT233WX-3D」は近づくと、ややギラツキを感じます。ただし、普通の距離で見ればほとんど感じません。個人差もあります。


画素の図 - ノングレ処理面(偏光フィルタ)にピントを合わせたとき


画素の図 - 画素(液晶層)にピントを合わせたとき

視野角のチェック

視野角については、IPSパネルを搭載している「三菱 RDT233WX-3D」のほうが、圧倒的に良いです。


視野角

残像感のチェック

残像感のチェックでは「液晶応答速度&低解像度チェック」というソフトを使って計測しました。私の目測で「LG D2342P-PN」がだいたい5ms。「三菱 RDT233WX-3D」がだいたい6msという結果になりました。その差は1msですが、正直体感できるものではないので、両機種にあまり違いはないでしょう。

尚、目測での計測ですので正確なものではありません。



残像感のチェック
「LG D2342P-PN」は目測で約5ms
「三菱 RDT233WX-3D」は目測で約6ms

 

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