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LG IPS235V-BNの実機レビュー

更新日:2011年10月12日
LG IPS235V-BN の特徴

キャリブレーション済で出荷

LG IPS235V-BNは、工場出荷時にひとつひとつ高精度にキャリブレーションされているため、色の再現性が優れています。さらにIPSパネルを採用しているので、視野角も広く見やすいです。

価格も2万円前後と非常に安いです。安価なIPS液晶を探している方に最適です。

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基本スペックのチェック

基本スペックのチェックです。 バックライトは白色LEDを使用しています。

基本スペック
製品名 LG IPS235V-BN
サイズ 23型ワイド
解像度 1920x1080
表面処理 非光沢
パネル方式 IPS
応答速度 8ms
コントラスト比 1,000:1
(Max5,000,000:1)
入力端子 DVI-D×1
HDMI×1
D-sub×1
スピーカー ×
位置調節 チルト機能
消費電力 35W
輝度 250cd/m2
重量 4.0kg

LG IPS235V-BNのここが凄い

製品ひとつひとつが高精度にキャリブレーションされている

LG IPS235V-BNは工場出荷時に、一般的に標準値とされているガンマ値2.2、色温度6500Kに近づくよう高精度にキャリブレーションされいます。そのため色の再現性が優れており、品質を保証するためのキャリブレーションレポートが、すべての製品に同封されています。

ちなみに、ナナオ(EIZO)や三菱も、色調整されて出荷される製品が多いです。


同梱されていた、本機のキャリブレーションレポート

OSDメニューから色相と彩度の調整が可能

LG IPS235V-BNはOSDメニューから赤・緑・青(RGB)とシアン・アマゼンタ・イエロー(CMY)の色相と彩度を細かく調整することが可能です。また各色の設定を個別に保存することができ、特定色のみ色相を変更するという使い方も可能です。

また付属のCDから「Dual Package」をインストールすることによって、OSDメニューからのデュアルディスプレイの設定や、デュアルディスプレイ時のセカンダリディスプレイへのタスクバー表示、ボタンひとつで表示しているウィンドウを瞬時に半分サイズに分割し、画面を整理してくれる「Dual Web」を、使用することができます。さらに合計節電量や、合計CO2削減量まで表示してくれる独自のECOモードも利用可能です。


本機のOSDメニュー          色相と彩度の調整が可能          ECOモードも健在

画質のチェック

ガンマ補正曲線のチェック

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ直線的です。工場出荷時でもかなり正確な色再現性です。


ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域のチェック

色域は、狭くもなく広くもなく、普通です。


ガモット図(a*b*平面)
左図はsRGBとの比較で、右図はadobe RGBとの比較
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

画素のチェック

次は、画面をマイクロスコープで拡大した図です。

画素は、ノングレア処理面が邪魔をしてよく見えませんが、H-IPSやUH-IPSのような形をしているように感じます。

実際の画面を確認すると、近くで見るとややギラツキを感じます。離れて見ればそれほど気にはなりません。ただし、見え方には個人差があります。ご了承ください。


画素の拡大図 ※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影

視野角のチェック

視野角については、IPSパネルを搭載しているため非常に広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

残像感と動画のチェック

残像感のチェック


計測した結果応答速度は約9ms

残像感のチェックでは「液晶応答速度&低解像度チェックというソフトを使って計測しました。

本機はIPSパネルなので、TNパネルに比べ応答速度は劣ります。メーカー発表値では8msと表記されていますが、私の目測ではだいたい9msという結果になりました。応答速度5msのTNパネルと比べても目に見えて違いがわかります。

動画のチェック


「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0」 を再生

動画のチェックでは「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0」を再生しました。。本機はLG独自の映像エンジン「f-ENGINE」とLEDバックライトの効果により、5,000,000:1のハイコントラストに対応しています。そのため動画再生時、通常のコントラストのディスプレイに比べ、明暗がはっきりと表現されます。また気になる残像もありません。応答速度9msでは普段動画を見る程度ではあまり問題はないでしょう。



ゲームの快適度をチェック

FPSをプレイ


「F.E.A.R.3」をプレイ

FPSについては「F.E.A.R.3」をプレイしました。残像感は動画の閲覧ではあまり問題はなかったのですが、FPSなどの動きの激しいゲームではかなり違ってきます。ゲームプレイ時、照準を動かす時は残像は気にならないものの、走った時などは特に残像が気になりました。

ただし、「F.E.A.R.3」などの暗い場所を主とするゲームでは、本機のハイコントラストが役立ちます。通常のコントラストのディスプレイに比べ、暗い場所でのオブジェクトの見え方が違い、ハイコントラストの本機の方が視認性が高いです。



格闘ゲームをプレイ


「スーパーストリートファイターAE」をプレイ

格闘ゲームについては「スーパーストリートファイターAE」をプレイしました。本機は表示速度は遅いです。表示遅延の少ないTNパネルと比べても、LG IPS235V-BNの方が少しモッサリ感があります。

残像感も感じます。動きの早い攻撃だと表裏が分からなかったり、動きを捉え切れない場合が多々ありました。ただし、画質は綺麗です。


消費電力のチェック


輝度最小時            輝度最大時    

LG IPS235V-BNは仕様上では、最大35Wとなっています。実際にワットチェッカーで消費電力を計測しても輝度最大時で34.2Wとほぼ同結果となりました。輝度を最小にした場合では16.3Wでした。

輝度の設定は1~100まで1メモリずつ調整ができ、他機種に比べ細かい輝度調整が可能です。

輝度を約120cd/m2に調整したときの消費電力は、約21Wでした。

外観のチェック

LGの機種はディスプレイを支える支柱部分が弱いです。設定ボタンを押しただけでディスプレイが傾いたり、少しの机の揺れでディスプレイが首を軽く左右に振ってしまいます。ただし、マイナス点はそれくらいで、入力部分の抜き差しも問題なく、電源を付けた際のふわっと光る青いライトがオシャレです。


斜め正面の画像です。


横からの画像です。


背面の画像です。


背面の入力部分の画像です。


入力部分の画像です。


ディスプレイ下部のボタン部分です。


ディスプレイの枠が少し木目調になっっており、青いライトがふわっと光ります。


支柱が弱く、ボタンを押すだけでディスプレイが浮いてしまうのは難点です。

まとめ

本機は、IPSパネルを搭載しながら、2万円前後で購入可能な液晶ディスプレイです。

また、LG IPS235V-BNは工場出荷時から高精度にキャリブレーションされている点も特徴です。「某海外メーカーの液晶ディスプレイは青っぽくて嫌だ」と感じたことがある方におすすめです。

ナナオ(EIZO) iconのようなメーカは、特にカタログに書いてなくてもキャリブレーション済みで出荷している場合が多いですが、その代わり高価です。その点、本機は2万円前後で購入できるので、予算の無い方は本機でも良いと思います。

ただし、ナナオ(EIZO)のように、カラーマッチングツールとのセット販売があるわけではないので、定期的な色調整はできません。別途、i1などのカラーマッチングツールを購入すれば良いですが、そんな高価なものに見合うような液晶ディスプレイでもないです。

また、応答速度が遅く表示遅延もあるので、あまりゲーム向けではないです。

最後に、LG IPS235V-BN購入の際のメリット・デメリットを記載します。

メリット
・高精度にキャリブレーションされているため、色の再現性が高い
・IPSパネルなので視野角が良い
・5,000,000:1のハイコントラストで動画の明暗が綺麗
・「Dual Package」というユーティリティソフトの機能で普段のデスクワークが快適

デメリット
・応答速度が遅い
・表示速度が遅い(遅延が大きい)
・支柱部分が弱く、ディスプレイの揺れがきつい

IPSパネルを搭載した他の製品については、「IPS液晶ディスプレイの比較」をご覧ください。

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